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「選手権で優勝した後、小嶺先生に怒鳴られて…」指導者に転身した平山相太がいま振り返る高校時代と理想とするFW像

カテゴリ:特集

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年10月21日

「今でもチャーハンを作るのだけは上手いです。これも国見高校での努力の賜物ですかね」

国見高を全国屈指の強豪校に育て上げた小嶺忠敏監督。平山氏は「めちゃくちゃ厳しい先生でした」と振り返った。写真:サッカーダイジェスト

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 小嶺忠敏監督に率いられた国見高は、選手権優勝6回、インターハイ優勝5回を誇る。平山自身も通算3度の全国優勝に貢献。恩師と同じ道を辿る今、やはり当時の国見高校での日々がよく思い出されると語る。

――◆――◆――

 小嶺先生にはいろんな名言があるんですが、中でも『鍛錬は千日の業であり、勝負は一瞬の業である』という言葉が印象に残っています。当時は、「まあ、なんとなく練習はいっぱいしなければいけなくて、勝負は一瞬で決まるんだな」と、そういう風に思っていました。
いま指導者になって思うのは、トレーニングでやったことが試合に出るということ。あるいは、練習でできていないことは試合ではできない。そんな風にも捉えています。

 ミーティング中にも、よくそうした格言が出てきて、自分はよく『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という言葉をよく言われました。やっぱり、天狗にならないように、どんな時でも謙虚であれと。

 指導者になってからも、たまに用事があって連絡するんですけどね。「おお、元気しとるかあ」って声を掛けてくれて、こっちが用件を言うと、『そうか、そうかあ。頑張ってぇ』って言って、いつも1、2分で電話が終わってしまいますね。すごい忙しそうです(笑)。

 高校時代の思い出深いエピソードは多々ありますよ。一番に思い出されるのが、1年生の冬の選手権で優勝した時のこと。表彰式からロッカールームに戻って、選手とコーチが大騒ぎしていたら、小嶺先生が入ってきて、「こんなことくらいでチャラチャラして大騒ぎするな」って怒鳴られたんですよ(笑)。選手権で全国優勝した後にです。

 それがすごく印象に残っていて、小嶺先生が「人生はこれから。ここがゴールじゃなくて、スタートなんだからヘラヘラしてないでシャキッとしろ」と仰って、『勝って兜の緒を締めよ』と、また本当にもっともな格言を残されて……。あのシーンは、めちゃくちゃ印象に残っていますし、ホント厳しい先生でした。

 練習も素走りのトレーニングなんかは本当にきつかったですけど、寮生活も印象深いですね。みんな丼3杯食べなきゃいけない決まりがあって、寮にあるおかずだけじゃ、3杯いけなかったんですよ。なので、そのうち1杯は自分たちでチャーハンを作って食べていました。おかげで、今でもチャーハンを作るのだけは上手いです。これも国見高校での努力の賜物ですかね。本当に毎日チャーハン作ってましたから(笑)。
 
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