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名古屋、“カップ戦三冠”へ邁進。これまで見せてきた勝負強さに嘘はない。勝つために死力を尽くせるか

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2021年10月09日

優先すべきはハードワークと堅守という土台の維持

「勝利」の二文字に強いこだわりを見せるフィッカデンティ監督。“カップトレブル”という栄冠に導くことができるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ただしその道は険しく、一歩間違えば“二兎を追う者は一兎をも得ず”で3匹目のウサギを追うようなことにもなりかねない。その合間といっては語弊があるが、リーグ戦でも上位争いをするチームにかかる負荷とストレスは想像を絶するものもある。

 一戦必勝をキーワードに戦う名古屋の選手たちも、プレッシャーの強い試合が連戦で重なってくる日程には相当の覚悟が必要で、これまでストイックに突き詰めてきたシーズンの戦いを、さらに研ぎ澄ませていくような作業ができるか否か。負傷者も軒並み戻り、選手層にやや厚みが出てきたのは朗報だが、何より優先すべきはハードワークと堅守という土台の維持だ。

 リーグ31節の広島戦、序盤の決定機を逃して以降は停滞したチームに対し、フィッカデンティ監督は強い口調で「チームのために走れないのであれば使わない、ということをしっかりと選手たちには把握してもらいたい。人の分まで走らないといけないという負担が増えていく。それは今のグランパスにとってはまったく必要のないこと」と言い放った。

 勝つために死力を尽くせるか、それも毎試合できるか、という点をどれだけ徹底できるかが、名古屋のカップ戦三冠の可能性には直結する。
 
 これらすべてを考えたうえで、今季の名古屋には少なくともタイトル獲得への期待が、そして最高の成績としてのアジア制覇を含めた“カップトレブル”という栄冠への希望が膨らんでくる。まずは10月を戦い抜き、各大会でファイナリストへの道を切り拓くことが大前提だが、これまでのシーズンで見せてきた勝負強さに嘘はない。

 負けを何よりも嫌い、勝つためには何でもできる指揮官と選手はあくまで貪欲に試合へ臨んでいく。その意欲と負けん気、チームの一体感は、優勝を勝ち取るチームに特有の高まりを見せていると正直に思うのである。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

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