• トップ
  • ニュース一覧
  • 観客動員、競技性の担保、ホーム勝率…WEリーグ開幕3試合で見えたプラス効果とこれからの課題とは?

観客動員、競技性の担保、ホーム勝率…WEリーグ開幕3試合で見えたプラス効果とこれからの課題とは?

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2021年09月29日

大味な試合が増えるのではないかという心配も杞憂に…

新規参入の大宮VとINAC神戸は5対0でI神戸に軍配。思わぬ大差がついたが、大宮Vもその後は2分けと粘り強い戦いを見せている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 筆者個人としては「競技性が担保されるかどうか」を心配していた。参入の基準として、競技場などハードの部分や経営面を重視した結果、オリジナル11となったチームのうち、前年度になでしこリーグ1部で戦っていたのは7チームだけ。2部から2チーム、全くの新規立ち上げが2チーム。僅差の試合が増えてきたところから、大差の試合が多かった時代に戻るのではないかという懸念が、どうしても拭えなかった。
 

それが、蓋を開けてみれば、2節を終えた時点で11クラブ全てが、早々と勝ち点を獲得。ここまで3節を終えて、3点以上の差がついた試合も、第1節の2試合だけである。昨季、なでしこ2部で5位と既存チームの中では最も成績下位から参戦したのが、AC長野パルセイロ・レディース。WEリーグ開幕後、昨季なでしこ1部の3チームと対戦して、1勝2分け。堂々と渡り合っている。

「自分たちよりもレベルが高いチームが多いので、失うものはないと思います。攻撃は出せる部分を残さず出し切ってチャレンジしていく。守備の部分でも受け身になるのではなく、自分たちからボールを奪いにいく。練習からそうやって1試合目、2試合目と戦えたので、これからも継続してやり続けたいと思います」(瀧澤千聖・AC長野パルセイロ・レディース)

 秋春制への移行で生じた通常よりも長い準備期間を使って、しっかりとチームを作ることができたというのはあるだろう。また、昼間の練習がベースになり、自分の身体をメンテナンスする時間が生まれるなど、身体作りでもプラス効果があるのではないだろうか。これまでは、フィジカル面の差が埋まらず、劣勢に立たされる傾向にあった高卒ルーキーが、躍動する姿も目に入ってくる。
【関連記事】
メッシ?カソルラ?岩渕真奈が披露したマンC戦の超絶テクニックをアーセナル公式が「マナマジック」と命名
日本初の女子プロリーグがいよいよ開幕! 鮫島彩、塩越柚歩ら注目の“WEリーガー”11選
なでしこJが東京五輪で成功できなかった理由。年代別W杯優勝の実績を持つ指揮官はチームをどう導こうとしたのか?
スウェーデンに勝つチャンスは皆無ではなかった…。結果論でも伝えたい、なでしこジャパンの奮闘記【東京五輪】
【なでしこサッカー新時代】第4回 髙瀬愛実 (前編)|「WEリーグは、日本代表選手が続々と選出される場所であってほしい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ