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【浦和】「シーズン最後に全員でアウォーズに行く」キャプテン阿部勇樹が示す新たな歴史を築く決意

カテゴリ:Jリーグ

寺野典子

2015年06月21日

「ともに戦い、喜びを分かち合うこと」を下の世代に伝えていくという責務。

神戸戦では、ボランチとして球際で戦う姿勢を見せた。第2ステージも年間王者へ強い決意で臨むつもりだ。写真:徳原隆元

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 あとわずかのところで、勝ちきれない――。そんなシーズンが続いて迎えた2015年の第1ステージ。浦和はACL2連敗を含む公式戦3連敗を経てリーグ開幕に臨む。しかしふたを開けてみれば、浦和は16戦負けなしで突っ走り、ステージ優勝を飾った。
 
「まだ、ファーストステージをとっただけで、なにも得られてはいない。でも、神戸まであんなに大勢のサポーターが来てくれて、周りの人が喜んでいる姿を見るのが一番嬉しい。
 キャプテンとしての苦労は特にはないですよ。今日はここ(神戸)には来ていないけれど、平川選手だったり、鈴木啓太選手だったり、長くレッズにいて、レッズの歴史を知っている選手がいるから、チームが成り立っていると思っている」
 
 浦和で待つチームメイトへ想いを馳せるように、そこでいったん言葉を切り、小さくうなづいた。
「うん。そうやって一緒に戦ってきたメンバーと一緒に喜べることはうれしい。こうやって、そういうもの(歴史やアイデンティティ)がどんどんつながって、下の若い選手へ伝わっていけばいい。それがずっと浦和がやってきたことだと思うから」
 
 2003年のナビスコカップ優勝から始まったアジア王者までの躍進。埼玉スタジアムが勝利の歓喜に沸くシーンを何度も体験してきた阿部はサポーターの苛立ちを実感していた。「一緒に闘っているからこそ、言いたいことがあるはず」と彼らからの罵声を受け、一歩前へと踏み出した。
 
「ともに戦い、ともに勝利し、喜びを分かち合う」
 20数年にわたり、積み重ねた時間が、歴史となり、浦和レッズの財産となっている。
 
 神戸でのセレモニーでは、小さな優勝トロフィーをペトロヴィッチ監督とともに掲げた。しかし、目指すべき場所はここではない。大きなシャーレを監督やサポーターに捧げなければならない。そして、すべての仲間と栄光の舞台に立つ。
 
「シーズンの最後に選手全員で(Jリーグ)アウォーズへ行くというのが、はっきりとした僕たちの目標だから」
 
 2004年第2ステージ。レッズは初めてリーグタイトルを獲った。あれから約10年。阿部勇樹が新旧の歴史をつないでくれるはずだ。
 
取材・文:寺野典子
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