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若手重視と“銀河系”…マドリーの2つの戦略とヴィニシウス売却を巡るジレンマ【現地発】

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2021年09月09日

爆発的なスピードが脚光を浴びる一方で…

 もっとも、こうして若手と銀河系化の2つの戦略を並行して進めてきたマドリーは今シーズン、主力の高齢化という問題に直面している。現にチームを牽引しているのはカリム・ベンゼマ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースといったベテランで、前述のアザールとベイルも30歳を超えている。この世代交代の停滞が原因で、近年、欧州のライバルクラブに後れを取り始め、ラ・リーガでも以前のような圧倒的な強さを発揮できなくなっている。

 もうこれ以上ベテランに頼るのは限界がある。その時は刻一刻と迫っている。そんな中、クローズアップされるのが冒頭にも触れたヴィニシウスの活躍だ。確かに一体どれほどの選手なのか評価はいまだに定まっていない。爆発的なスピードが脚光を浴びる一方で、決定力不足を指摘されてきた中で、今シーズンは開幕3試合で3得点をマーク。しかもそのうち2点は繊細なタッチで流し込んだもので、これまでの彼には見られなかった形でのゴールだった。
 
 果たしてマドリーに見合った選手なのか、それとも今が売り時なのか。ヴィニシウスの才能をどう見極めるかはスポーツ・経営両面において非常に重要なテーマになっている。チームが別のバージョンであれば、売却に踏み切ったとしても、ファンからもそこまで反発を受けることはないだろう。しかし現在の“黄昏”バージョンのマドリーにおいて、ヴィニシウスは不可欠な戦力なのだ。

文●サンティアゴ・セグロラ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
 
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