GK村山が「3点分」のファインセーブを見せるも、オビナら攻撃陣が沈黙。
【松本|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 6.5
森谷の強烈なミドルに素早く反応し、CKに逃れる好守を披露。後半早々にも大久保のシュートを食い止めるファインセーブを見せ、さらにPKもストップするなど、ひとり奮闘していたのだが……。
DF
2 大久保裕樹 5
30分、大久保がエリア内で放ったシュートを思い切り左足を伸ばして気迫のブロック。しかし65分、CKのこぼれ球でエウシーニョに翻弄され、2点目を許した。
4 飯田真輝 5.5
レナトのドリブルを常に警戒しながら、周囲と連動して素早く囲い込むなど組織的な対応を見せた。
30 酒井隆介 5
何度か裏のスペースを突かれたうえ、自身の守備エリアを打開されて失点。粘り強い対応は光るも、先制点を献上した分を差し引くと低評価に。
MF
3 田中隼磨 5.5
馬力のあるドリブルで前田のシュートチャンスを演出。56分には速攻からシュートを放つもGK新井の好守に止められた。劣勢でも虎視眈々と攻撃の機会を狙っていた。
5 岩間雄大 5.5
中盤の底に蓋をするような形で最終ラインの前をケア。中央突破に対しては細心の注意を払い、一定の安定感を保っていた。
8 岩上祐三 5.5
前半にカウンターから好機に絡み、後半は正確なキックでCKから決定機を演出。ただ、それ以外では自身の良さを十分に発揮したとは言えず、不完全燃焼に終わる。
11 喜山康平 5
岩間との連動性は悪くなかったが、飯尾との距離感や連係が今ひとつ。守備にエネルギーを割かれたのもあるが、欲を言えば攻撃面で変化を加えたかったところ。
17 飯尾竜太朗 5
50分、岩上のCKに頭で合わせるも、味方の前田にブロックされる形に。前半はエウシーニョや武岡の上がりに苦戦し、攻撃面では一切存在感を放てなかった。
22 前田直輝 5.5
狙いすましたシュートは無情にもバーに直撃。飯尾のヘディングシュートを止めた場面は自身も頭を抱えた。数は少なかったとはいえ、ゴールの匂いを漂わせた点は称えたい。
FW
9 オビナ 5
前線にボールが入ってもことごとく奪われて基準点となれず。大半の時間を守備に費やす形となり、フィジカル・モンスターもこの日は存在感が希薄だった。
交代出場
FW
39 阿部吉朗 5
これと言った見せ場もなく、試合の流れを変えるまでには至らず。動き回って相手の守備陣を掻き回したいところだったが、指揮官の期待に応えられなかった。
MF
20 石原崇兆 5.5
ストロングポイントを出し切れず、シュートも0本と反撃の狼煙を上げられず。流れにも乗れないまま試合を終えた。
DF
16 鐡戸裕史 -
試合の流れがやや落ち着き始めた時間帯に投入。素早く寄せて、こぼれ球にも反応したが、攻撃になかなかつながらなかった。
監督
反町康治 5.5
後半には“反撃タイム”もあっただけに、あそこで同点弾が生まれていれば試合の流れは大きく変わった。交代策でさほど攻撃が活性化せず、思惑が外れた形に。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。