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苦い思い出が甦る“中東での戦い”… 勝利が欲しい中国戦で森保ジャパンのキーマンとなる選手は?

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2021年09月07日

ピッチ上で熱い気持ちを表現してほしいのは…

 ザッケローニ監督時代のブラジルW杯最終予選では、アウェーでヨルダンに苦杯をなめている。この時、日本はグループ首位に立ち、ヨルダンと引き分け以上でW杯の出場権を獲得できた。ホームでは6-0で勝ち、アウェーでも負けることはないだろうと余裕を持って臨んだが、敵地のスタジアムは約2万人の観衆で完全に埋まり、太鼓や歌で異様な雰囲気だった。試合では遠藤保仁のPKの時、レーザー光線が照射されるなど、ありえないことが起きた。また、2-1で試合に勝ったヨルダンの選手がザッケローニ監督にクビを掻き切るジェスチャーをして、それに激高した監督が選手に言い寄るなど騒然した中で終わった。
 
 今回、対戦相手は中東国ではなく、また空調のきいたスタジアムで試合ができるので、暑さの直接的な影響はない。だが、パスを主体にしつつ、ラフな肉弾戦を挑んでくる中国のスタイルを鑑みて、従来のレギュラーにこだわらず、この地で戦って勝つため必要な要素を満たした選手の起用が望ましい。

 まず、当然だがコンディションの良い選手。森保監督はオマーン戦後、海外組のコンディションのばらつきを危惧していたが、ここにきてその心配するなら国内組でもサブ組でもとにかくコンディションが良い選手を優先した方がいい。室温と外気温の差が激しいと試合中、コンディションの悪い選手は身体が急にだるくなったり、体調不良を起こすリスクが高まる。アクシデントなどで交代枠を使うのは、読めないコンディションでの試合だからこそ避けたい。

 もうひとつは、試合中に気持ちの強さを見せられる選手だ。このチームは黙々派が多いので、ピッチ上の熱や激しさが選手に伝播しにくい。また、苦しい時や判断力が鈍った時、喝を入れてくれる選手がいると、気持ちが切り替わる。では、誰が、その役割を果たすのかというと吉田麻也はもちろん、期待しているのが久保健英だ。東京五輪で号泣したあの熱い気持ちをピッチ上で表現してほしい。

 もうひとつは、豊富な個人戦術と柔軟性を持つ選手になる。

 暑さの中での練習で疲労が残り、試合中に動きが鈍ると従来の攻撃がうまくいかなくなる可能性がある。そうなると攻撃面の見直し、修正が必要になる。いろんなことを想定し、時にはシンプルでオーソドックスな攻撃に切り替えて戦える選手が望ましい。

 その観点でスタメンを考えると1トップは、大迫勇也だ。
 
 脱大迫と言われているが、まだ代わりはいない。オマーン戦は動きのキレもプレーの精度ももうひとつだったが、同じ轍は踏まないだろう。また、個人戦術に長けており、シンプルに外からクロスを入るだけの攻撃にも強さを発揮するのでスターターは大迫がベスト。
 
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