【元ガンバ主将の挑戦】木場昌雄|東南アジアと日本の架け橋になるために――。

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年06月26日

ガンバスタッフも3人の少年たちを高く評価。

滞在中にJリーグも観戦。試合後にはG大阪の遠藤と言葉を交わす貴重な体験も。写真提供:木場昌雄

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 大会はタイのバンコクで昨年12月に開催され、タイから7チーム、カンボジアから1チーム、日本からは名古屋、神戸、山形ほか、U-14愛知を含め、計12チームが参加した。
 
 優勝したのはタイのBECテロ・サーサナで、またベスト4に残ったのはすべてタイのチームだった。
 
「アンダー14の大会を継続して見る経験はほとんどなかったのですが、タイの子たちのレベルは高く、技術的にもポテンシャルを感じました。日本のチームはアジアでの戦いにあまり慣れていない印象で、ポリバレントな選手は多いけど、スペシャリストとなると、タイの子たちのほうが多かったと思います」
 
 そう大会を振り返った木場は、日本に留学させる優秀選手を3人選んだ。すべてタイの選手で、「大会で得点王になったCFのポン、ボランチのティー、サイドアタッカーのジェイです」。
 
 そして留学先には、「可能性があるのでチャンスを与えてください」と、古巣であるG大阪に協力を仰いだ。8日間の日程では、ジュニアユースやユースでの練習や練習試合への出場のほか、クラブハウス見学、タイ領事館への挨拶、Jリーグ観戦、大阪観光など、充実したスケジュールをこなした。
 
 来日当初は緊張していた3人だったが、グラウンドに立つと徐々にいつもの姿を取り戻し、木場も「短期間でこれだけ馴染めるのか」と胸を撫で下ろした。実際のプレー評価については、ポンが神戸との練習試合で2得点を決めるなど、G大阪のアカデミースタッフから3人ともそれなりに高い評価を受けたという。
 
 今回の留学を無事に終えると、木場は「可能性はさらに広がった」と手応えを掴んだ。「ガンバのスタッフに力を示してくれた」と、改めてタイの若い才能を評価した。
 
「ひとつのステップを踏めた」
 
 トップレベルでの選手の行き来ではないが、少なくとも木場が手掛ける活動――東南アジアと日本の架け橋に――という意味では、新たな一歩を踏み出したのは間違いない。
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