実力を図るのに適しているのは東アジアカップ
ハリルホジッチ監督も内容には満足していたようだが、レベルの高い相手と戦った時でも実力を発揮できるかが重要だ。柴崎もイラク戦のようにフリーでボールを持てれば、それなりのパフォーマンスができて当然だし、本田や宇佐美、岡崎もゴール前にスペースがあれば仕事はできる。
対戦相手のレベルが落ちれば、選手たちのモチベーションにも影響してくるし、ただの興行色の強い試合になってしまう。そもそも、ブラジル・ワールドカップで惨敗したにもかかわらず、ほぼ満員の観客が集まるなんてそれこそ強豪国だったら有り得ない。日本のサポーターは本当に温かいし、有り難いと思わなきゃいけない。
この先のマッチスケジュールを見てみると、8月に東アジアカップ(中国)、9月と11月にワールドカップ・アジア2次予選が控えている。後者は5試合中4試合がアウェー戦だとはいえ格下との対戦だけに、強化につながるとは言えない。国内組のレベルを考えれば、格好の腕だめしと考えられるのはむしろ東アジアカップだろう。
たしかに、欧州や南米の強豪国に比べたら韓国や中国、北朝鮮のレベルは落ちるが、アジアでの括りで考えたら強化につながる。各国とも「日本に対しては負けたくない」とプライドを持って戦ってくるだろうから、今の実力を図るには適している。
優勝を飾った前回大会は、柿谷や山口ら国内組が台頭するきっかけとなったが、その後は思ったほどチーム内の競争が活性せず、結局固定メンバーに落ち着いてしまった印象は拭えない。広く門戸を開いているハリルホジッチ監督には、柔軟な采配はもちろん、チーム内の競争を促すうえでどうメンバーを選考するかにも注目したい。
ピッチ外では、細かな規律を重んじたり戦術を浸透させるためにディスカッションやミーティングを重ねたりと、ハリルホジッチ監督からはとにかく「情熱」を感じる。実際に結果も付いてきているので、選手からは求心力を得られているはずだ。その手腕が苦しい時にどう作用するのかという意味でも、今後の真剣勝負の場は見物だろう。
対戦相手のレベルが落ちれば、選手たちのモチベーションにも影響してくるし、ただの興行色の強い試合になってしまう。そもそも、ブラジル・ワールドカップで惨敗したにもかかわらず、ほぼ満員の観客が集まるなんてそれこそ強豪国だったら有り得ない。日本のサポーターは本当に温かいし、有り難いと思わなきゃいけない。
この先のマッチスケジュールを見てみると、8月に東アジアカップ(中国)、9月と11月にワールドカップ・アジア2次予選が控えている。後者は5試合中4試合がアウェー戦だとはいえ格下との対戦だけに、強化につながるとは言えない。国内組のレベルを考えれば、格好の腕だめしと考えられるのはむしろ東アジアカップだろう。
たしかに、欧州や南米の強豪国に比べたら韓国や中国、北朝鮮のレベルは落ちるが、アジアでの括りで考えたら強化につながる。各国とも「日本に対しては負けたくない」とプライドを持って戦ってくるだろうから、今の実力を図るには適している。
優勝を飾った前回大会は、柿谷や山口ら国内組が台頭するきっかけとなったが、その後は思ったほどチーム内の競争が活性せず、結局固定メンバーに落ち着いてしまった印象は拭えない。広く門戸を開いているハリルホジッチ監督には、柔軟な采配はもちろん、チーム内の競争を促すうえでどうメンバーを選考するかにも注目したい。
ピッチ外では、細かな規律を重んじたり戦術を浸透させるためにディスカッションやミーティングを重ねたりと、ハリルホジッチ監督からはとにかく「情熱」を感じる。実際に結果も付いてきているので、選手からは求心力を得られているはずだ。その手腕が苦しい時にどう作用するのかという意味でも、今後の真剣勝負の場は見物だろう。