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「選手村は夢のよう」日本を破った“ラ・ロヒータ”が集大成の大一番に挑む【U-24スペイン代表の東京五輪滞在記2】

カテゴリ:国際大会

セルヒオ・サントス

2021年08月07日

指揮官は「選手たちにはこれが終着点なんだということを繰り返し伝えてきた」

 ブラジル戦はこのチームの集大成の場でもある。特にウナイ・シモン、ヘスス・バジェホ、ミケル・メリーノ、セバジョス、マルコ・アセンシオの5選手は2015年7月開催のU-19欧州選手権(スペインが優勝)を皮切りに、6年間の長きに渡って数々の試合や国際大会をともに戦ってきた。そしてその間、監督として指揮を執り続けてきたのがデ・ラ・フエンテだ。

「まるで昨日のことのようだ。でももう6年も経つんだね。これで僕らの冒険は終わりだ。年齢制限があるからね。その最後の試合を金メダルで飾ることができれば最高だね」とミケル・メリーノが声を弾ませると、デ・ラ・フエンテ監督も感慨深げに話す。

「彼らのような偉大な選手たちのキャリア形成に関わるができたのは監督冥利に尽きる。ブラジル戦で一つのサイクルが終わる。大会中も選手たちにはこれが終着点なんだということを繰り返し伝えてきた。ブラジル相手に金メダルを獲得できれば、信じられないストーリーが終結を迎える。言葉では十分に言い表すことができない感動的なストーリーがね」
 
 準々決勝のコートジボワール戦と準決勝の日本戦は延長戦までもつれ込む死闘だった。「困難が僕たちを強くした」とダニ・オルモが語るように数々の試練が彼らの絆を深め、そしてデ・ラ・フエンテ監督が「家族」と強調する強い結束力を原動力にしてこの終着点にたどり着いた。

 相手にとって不足はない。“ラ・ロヒータ”(小さなスペイン代表)はスペイン・サッカー史に名を刻むために金メダルを懸けた大一番に挑む。

文●セルヒオ・サントス(アス紙五輪代表番)
翻訳●下村正幸
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