53年前は出し手と受け手が信頼関係の下でうまくハマっていた
53年ぶりのメダル獲得は残念だったけど、またチャレンジするしかない。メキシコシティで銅メダルを獲った時よりも格段に日本のレベルが向上しているのは間違いない。私たちの時は、中盤に良い出し手、パサーがいて、前線に私や杉山(隆一)さんのような点が取れる受け手がいて、それがお互いの信頼関係の下でうまくハマっていた。勝ったゲームは全部そういう形だったからね。
日本の選手たちは、技術が向上して世界を相手にしてある程度互角にボールを動かせるようにもなったし、あとはもっと個で勝負できる選手が出てきてほしい。最後に勝負を決めるのは個人の力だ。この経験を糧にして、さらに強くなるためにはどうすればいいのか、日本のサッカー界全体で考えていくべきだよ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
構成●サッカーダイジェストWeb編集部