【2015インターハイ】全国屈指の個性派が揃う青森山田が10年ぶりの戴冠を目指す!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年06月11日

個性派揃いのチームを団結させる主将・北城のリーダーシップ。

地区予選決勝で待望の先制点を挙げた田中。攻撃陣はとくに厳しいポジション争いを勝ち抜かなければならない。

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 インターハイ予選では規定により、前線の核となる神谷が出場できなかったが、それでも安定した戦いを披露し、見事に16連覇を達成した。
 
「県内を戦うことは難しい。僕らには連続出場記録も懸かっていて、僕らの代で途切らせるわけにはいかない。こうした強烈なプレッシャーがある中で、勝てたのは凄く大きかった」
 こう語る北城の存在はやはり大きい。八戸学院光星との決勝戦では、相手の粘りもあり、前半は0-0のスコアだった。ワンサイドゲームだったが、なかなかゴールをこじ開けられないアタッカー陣に対し北城は常に声を出し続け、リードを奪ってからも声を途切らせなかった。
 
「一人ひとりのパーソナリティ、試合の状況を見て、声の掛け方を変えています。相手の個性を阻害しないように、奮起させる言葉を掛けて、時には厳しく言うようにしています」(北城)
 
 試合後の北城の声は枯れていた。ただ声を出すだけでなく、きちんとチームと個々の状況を見て頭を使ってアプローチする。こうした見えない献身的な行動が、個性派揃いのチームを強く束ねている。
 
「北城を中心に今年のチームはまとまりがある。徐々に良くなっているので、インターハイは良いコンディションで臨みたい」(黒田監督)。
 
 歴代最高と評されるキャプテンに率いられた『東北の雄』は、2005年以来の悲願の全国制覇を目指す。
 
取材・文:安藤隆人

青森山田の守護神である廣末。予選では5試合を無失点で抑え、チームに安定感をもたらした。

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