相手を足技で翻弄する『テクニックの久御山』
久御山の伝統的なエースナンバー14を背負うMF山本蓮と、ナンバー10を背負う八田陸斗。高い個人技を有するこの2シャドーが今年のチームの核となり、京都府予選決勝は『テクニックの久御山』を強烈に印象づける一戦となった。
予選決勝の相手は、準々決勝で昨年度の代表校である京都橘を下して勝ち上がってきた東山だった。久御山は開始早々の前半8分に先制点を浴びるが、そこからチームは目を覚ましたかのように、軽快な動きを見せた。
山本、八田がポジションチェンジを繰り返しながら、バイタルエリアでボールを受けると、FW築山隼、左MFの和田幸之佑、右MFの河崎蒼太が一斉に動き出し、多彩なパスワークを展開。とりわけ八田はひとり、ふたりを優にかわせる技術を持ち、何度も数的優位の場面を作った。
前半23分には中央をドリブル突破した八田の鮮やかなスルーパスに反応した和田が、GKとの1対1を冷静に制し、すかさず同点に追いつく。そして58分には久御山らしいクリエイティブな圧巻のゴールを生み出す。
左サイドにボールが展開されると、東山の守備陣は一気にボールサイドへ寄った。「サイドにボールが行くことで、マークが空く瞬間を狙っていた」とバイタルエリアにいた山本。ボールウオッチャーになったCBの死角にスッと入り込んだ山本は、そこからバックステップで相手最終ラインとの距離をとる。
そこへパスが通ると、山本は完全なフリーで数メートル先にDFがひとりだけいる状況に。右サイドには和田が走り込んでおり、山本にはミドルシュート、裏へのループパス、和田へのスルーパスの3つの選択肢が用意された。
「ボールが自分の下に来た瞬間、『もうこっちのもんや!』と思った」と言う山本は、ドリブルで突っかけると、和田が完全にフリーになり、オフサイドに細心の注意を払って、糸を引くようなスルーパス。これを和田が正確に蹴り込んで、逆転に成功した。
予選決勝の相手は、準々決勝で昨年度の代表校である京都橘を下して勝ち上がってきた東山だった。久御山は開始早々の前半8分に先制点を浴びるが、そこからチームは目を覚ましたかのように、軽快な動きを見せた。
山本、八田がポジションチェンジを繰り返しながら、バイタルエリアでボールを受けると、FW築山隼、左MFの和田幸之佑、右MFの河崎蒼太が一斉に動き出し、多彩なパスワークを展開。とりわけ八田はひとり、ふたりを優にかわせる技術を持ち、何度も数的優位の場面を作った。
前半23分には中央をドリブル突破した八田の鮮やかなスルーパスに反応した和田が、GKとの1対1を冷静に制し、すかさず同点に追いつく。そして58分には久御山らしいクリエイティブな圧巻のゴールを生み出す。
左サイドにボールが展開されると、東山の守備陣は一気にボールサイドへ寄った。「サイドにボールが行くことで、マークが空く瞬間を狙っていた」とバイタルエリアにいた山本。ボールウオッチャーになったCBの死角にスッと入り込んだ山本は、そこからバックステップで相手最終ラインとの距離をとる。
そこへパスが通ると、山本は完全なフリーで数メートル先にDFがひとりだけいる状況に。右サイドには和田が走り込んでおり、山本にはミドルシュート、裏へのループパス、和田へのスルーパスの3つの選択肢が用意された。
「ボールが自分の下に来た瞬間、『もうこっちのもんや!』と思った」と言う山本は、ドリブルで突っかけると、和田が完全にフリーになり、オフサイドに細心の注意を払って、糸を引くようなスルーパス。これを和田が正確に蹴り込んで、逆転に成功した。