1トップの仕事が生命線になることは間違いない

先発か、ベンチスタートか。いずれにせよ勝負の鍵を握るのは前田と想定。自慢の脚力を活かした裏抜けとハイプレス。攻守両面での活躍に期待がかかる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
スペインは右サイドバックのオスカル・ミンゲサがエジプト戦に続き、準々決勝で負傷してしまったが、出場停止だったオスカル・ヒルが戻ってくる。左サイドバックのマルク・ククレジャは堂安律、久保のところをケアしながら組み立てに参加してくると見られるが、ヒルは縦のスピードを武器とするタイプなので、相馬勇紀が先発した場合、マッチアップがダイレクトに両チームのチャンスとピンチに直結する可能性が高い。
スペインが相手だとボールの保持率が低くなる分、久保や堂安がこれまでほど主体的にボールを動かしにくくなるなかで、純然たるサイドアタッカーである相馬の役割は大きい。ただ、中盤のサポートを考えて三好康児あるいは旗手を起用してくるかもしれないので、左サイドは1つ注目のポジションだ。
スペインを相手にセンターバックとGKの奮闘が求められるのは当たり前だが、日本側にチャンスをもたらす意味で、1トップの仕事が生命線になることは間違いない。前線で起点になるプレーを評価すれば林大地がファーストチョイスになりそうだが、対スペインということで爆発的なスピードを持つ前田大然のスタメンも面白い。
ロンドン五輪ではスペインが永井謙佑の徹底した裏抜けに苦しんだ。当時と現在の日本では基本スタイルが違うものの、スペインを相手に裏抜けが大きな武器になりうることは変わらない。そして前田が万全であればパウ・トーレス、エリック・ガルシアからの良質なビルドアップをかなり限定できる。
スペインが相手だとボールの保持率が低くなる分、久保や堂安がこれまでほど主体的にボールを動かしにくくなるなかで、純然たるサイドアタッカーである相馬の役割は大きい。ただ、中盤のサポートを考えて三好康児あるいは旗手を起用してくるかもしれないので、左サイドは1つ注目のポジションだ。
スペインを相手にセンターバックとGKの奮闘が求められるのは当たり前だが、日本側にチャンスをもたらす意味で、1トップの仕事が生命線になることは間違いない。前線で起点になるプレーを評価すれば林大地がファーストチョイスになりそうだが、対スペインということで爆発的なスピードを持つ前田大然のスタメンも面白い。
ロンドン五輪ではスペインが永井謙佑の徹底した裏抜けに苦しんだ。当時と現在の日本では基本スタイルが違うものの、スペインを相手に裏抜けが大きな武器になりうることは変わらない。そして前田が万全であればパウ・トーレス、エリック・ガルシアからの良質なビルドアップをかなり限定できる。
いずれにしても勝負のキーマンは前田と想定しているが、いつどこで起用することを考えているのかは蓋を開けてみないと分からない。ニュージーランド戦での出番がなく、トータルでもあまり起用していない分、スカウティングが周到なスペインにとっては脅威になるはずだが、延長戦の可能性まで考えた場合に森保一監督が前田をスタートから使って突き崩しにいくのか、勝負所での投入のためにベンチに残すのかは注目ポイントだ。
もちろんニュージーランド戦で決定機に決めきれなかった上田綺世、限られた時間で効果的な仕事ができていない三笘薫の奮起に期待したいところもあるが、対スペインということを考えると、スタメンだろうとベンチスタートだろうと、前田が勝負の鍵を握ると見ている。
文●河治良幸
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