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【2015インターハイ】代表校レポート|森岡世代以来の全国へ。久御山が技術で全国を驚かす!!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年06月09日

勝ちにこだわる気持ちを持つことで、守備がより洗練されてきた。

久御山のエースナンバー14を背負う山本。テクニックと得点感覚に優れたアタッカーだ。

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 この逆転ゴールには伏線があった。それまで八田はバイタルエリアで積極的にドリブルを仕掛け、山本も頻繁に密集地帯に飛び込み、相手DFの意識をバイタルエリアに集中させていた。得点シーンでは数歩下がった山本の姿を、サイドに目を向けたDFが捕まえきれず、山本にボールが渡った時には、完全に対応が後手に回っていた。まさに久御山の個人技を活かした積極的な仕掛けが、ボディーブローとして効いていたのだ。
 
 これでスコア的にも優位に立つと、後半32分には山本が起点となり、今度はショートパスで打開。最後はMF玉村光輝のループパスに反応した河崎が決めて、勝負を決定付けた。これもまた高い技術が連動したゴールだった。
 
「うまい選手が必死に守備をして、粘り強く守りながら、攻撃はフレキシブルにアイデアを発揮する。今年のチームはこれができるチーム」
 
 久御山をテクニック集団に磨き上げた松本悟監督がこう語ったように、今年のチームは山本、八田に代表される高い個人技を持つ選手を揃えるだけでなく、全体の守備意識が高い。前線からの積極的なプレスや、1年生・小森優輝と長谷川輝のCBコンビを中心とした献身的なディフェンスが、持ち前の攻撃力にマッチしている。
 
 3-1の勝利で、実に6年ぶりとなるインターハイ出場を果たした久御山。6年前のチームには森岡亮太(神戸)がいた。
「今の選手たちはうまくなることに対して、大きな野心がある。それでいて、森岡の代と比べても、勝ちにこだわる気持ちを持っていて、守備がより洗練されてきた。インターハイでは、うまさと駆け引きで相手にプレッシャーを掛けながら、相手の力を利用して崩していく。相手が『嫌だな』と思うサッカーをもっとしていきたい。久御山のサッカーを印象づけたいですね」(松本監督)
 
 森岡世代以来の全国。うまさと気持ちの強さで、夏の兵庫をさらに熱くする準備はできている。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

2シャドーの一角として、山本とコンビを組む八田。切れ味鋭いドリブルで敵陣を切り裂く。

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