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なぜ天才的頭脳に成長するのか? 脳科学者が説く感情との深い関係性が面白い【天才脳の全貌|前編】

カテゴリ:日本代表

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2021年08月02日

「スキルや記憶は寝ている間に定着するので、寝る前に練習ノートを書くと効果的」

バルセロナで多くのタイトル獲得に貢献してきたシャビは、直感でパスコースを選んでいるという。(C)Getty Images

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――なるほど、閃きのあるプレーをできる天才は、感情を大事にしながら直感的チャレンジをしてきた。

「そうでしょう。あとは、天才的な直感の話からは逸れますが、サッカーが上手くなるには練習ノートが重要だと脳科学的に言えます。理由は、運動のプランニングや実行に関係する運動野が、実際のプレー中よりも練習ノートを書いている時のほうが活性化しているからです。さらに加えると、スキルや記憶は寝ている間に定着するので、寝る前に練習ノートを書くと効果的。だからトレーニングして、練習ノートを書き、しっかり寝るのも重要です」

――練習ノートや睡眠も重要なのは重々分かりますが、とはいえ反復トレーニングも効果的ですよね?

「もちろんです。『勉強の記憶』とは違って、『スポーツの技の記憶』は反復トレーニングによって無意識化されます。そうなると、意識に関係する脳の表面ではなく小脳が機能するようになります。いちいち脳に回るよりも早いので、サッカーにおけるプレースピードが上がります」

<後編に続く>

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

※サッカーダイジェスト2021年6月24日号から一部を加筆修正して転載。

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脳科学者PROFILE
篠原菊紀
しのはら・きくのり/諏訪東京理科大学共通教育センター教授。専門は脳科学、健康教育学、精神衛生学。頭葉をターゲットに、光を使って脳の活動を調べている。『男の子の脳を伸ばすのはどんな親?』(宝島社)など、著書は多数。フジテレビ『今夜はナゾトレ』などテレビ番組での解説や監修なども務めている。

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*後編では脳と遺伝の関係性を解剖。ピッチを俯瞰的に把握する空間認知能力について、脳科学で分析してもらいます。
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