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エムバペなど「最強陣容のフランス」を東京五輪で見たかった…連盟会長は“負け惜しみ”も

カテゴリ:国際大会

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年07月29日

まったく「準備」をしてこなかった。

このリポル監督は東京五輪に向け80人近い候補リストを作ったと言われるが、多くの選手を招集できなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 とはいえ、フランスの問題はメンバーリストだけではなかっただろう。
 
 そもそも、まったく「準備」をしていなかったからだ。基本的にヨーロッパは、U-21代表こそ常に活動しているものの、「五輪チーム」というものが存在しない。それゆえ、まったチーム熟成が進んでいなかったのだ。
 
 ル・グラエ会長は今大会に向けた準備について、こう語っている。
 
「リポル監督の仕事は簡単ではなかった。一部の選手は合宿の前日に東京行きを知ったほどだ。出発前は2、3日しかトレーニングできなかったし、ギリギリの状態で大会に臨んでいた」

 ちなみに、今大会のフルメンバーで戦った強化試合は一度だけ。フランスはまさに即席チームで東京オリンピックに臨んでいた。2017年からじっくり強化を進め、幾多の試合と合宿を経てチームを熟成させてきた日本とは雲泥の差。フランスが攻守両面で日本に圧倒されたのは当然だろう。

 現代サッカーは組織や戦術の重要度が増しており、強力な個だけで勝てる時代ではない。仮にフランスが最強陣容で臨んでいたとしても、この部分が拙ければ同じ結果に終わっていた可能性もある。
 3年後の2024年オリンピックはパリ開催。フランスはさすがに地元で今回のような醜態を晒せないはずで、早くもエムバペのオーバーエイジ招集などが取沙汰される。ただ、EUROやコパ・アメリカの直後にオリンピックが開催されるスケジュール、五輪チームでの強化する時間、そして選手招集の強制力などの問題を解決する必要がある。ル・グラエ会長もこう熱を込めた。
 
「さっきも言ったように、できるだけ早くFIFAと話し合いたいと思っている。代表レベルのカレンダーを変更する必要があるし、クラブが選手招集を拒否できないようにもしなければならない」
 
 はたしてル・グラエ会長は3年間の間に諸問題を解決できるのか。パリ五輪では「準備を重ねた最強布陣のフランス」が見たいものだが……。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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