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久保の一撃に救われるも攻撃の連係に課題…勝負のメキシコ戦へ、2列目トリオの決定力をいかに引き出すか?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年07月23日

見せ場の少なかった堂安には、停滞感を打破するパフォーマンスが強く求められる

南アフリカ戦では久保の一発が勝負を決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 田中碧(デュッセルドルフ)らボランチ陣には「ボールを動かせればいずれスペースが空いてくるだろう」という思惑もあっただろう。ただ、高温多湿の気候も災いし、インテンシティが上がらず、パス回しが各駅停車になっていたのは紛れもない事実だ。

 その状況を察知した吉田が裏を意識した長いボールを入れるなど配球を工夫していたが、今後はチーム全体がもっとそういう意識を持つべきだ。前半から長短のパスを織り交ぜることで、最前線のFWがゴールに迫れる回数が増えるだろうし、2列目アタッカー陣ももっと臨機応変にプレーできるようになる。そこは今後に向けての改善点のひとつと言っていい。

 とりわけ、南ア戦で見せ場の少なかった堂安は、停滞感を打破するパフォーマンスが強く求められるところ。本人もタテパスを入れてからの3人目の動きやサイドからの仕掛けに物足りなさを感じた様子。強引にフィニッシュに行こうにも、フィジカルに秀でた相手に寄せられてしまうシーンも散見された。その反省を踏まえ、もう少し相手をいなしながら、タイミングよく前へ出ていくことも考えるべきだ。
 
 背番号10はすでにイエローカードを1枚もらっている。ただ、25日の第2戦・メキシコ戦(埼玉)はグループリーグ突破を左右する大一番。28日の第3戦・フランス戦(横浜)で出場停止になったとしても、次は目に見える仕事が必要になる。今回、久保が鋭い左足シュートでチームを勝利へと導いた分、「自分も個の打開力を示さなければならない」という自覚を強めているはず。それをピッチ上で示すことが肝要だ。

 対戦相手もエース級の2人の連係を徹底分析し、これまで以上に警戒を強めてくるだろう。そこで三好や相馬勇紀(名古屋)ら他のアタッカーや最前線の林、上田綺世(鹿島)らをうまく使いながら、自らがフリーになる道も見出すことも白星への近道となる。もちろん、そのためにはボランチや最終ラインにもパス出しの変化や工夫が求められてくるし、サイドバックとの連係向上も不可欠だ。よくよく振り返ってみれば、南ア戦は酒井宏樹(浦和)と堂安のタテ関係で崩すシーンが非常に少なかった。そこもしっかり意思疎通を図りながら、次戦に向けて改善を促してほしい。
 
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