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なぜU-24日本代表は優勝候補スペインと渡り合えたのか。わずか4日間で生じた“変化”とは――

カテゴリ:日本代表

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年07月18日

「監督やスタッフの指示待ちではなく…」

田中に代わって先発した板倉の好パフォーマンスも収穫のひとつだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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「監督やスタッフの指示待ちで対応するのではなく、状況に応じて、理想と現実を把握しながら、(選手が)自分たちでコミュニケーションを取ってくれた。その結果、我慢を強いられる展開でも、前半にリードを奪えた」

 5日前のホンジュラス戦では、2-0で迎えた後半に、3点目を取り行って試合を終わらせるのか、ややペースを落して2点差をキープするのか、選手間で共有ができておらず、結果的に失点に繋がるという問題が生じた。

 その反省を活かし、割り切って耐えるところ、行くべきところを選手たちが共有していたということだ。だからこそ、あのスペインが崩し切れなかったのだ。

 5日後に開幕ということもあり、7人をハーフタイムに入れ替えた後半は、さらにボールを支配される展開となり、ピンチを招くがGKの大迫敬介が好セーブを連発。途中出場の選手たちも強豪相手に臆することなく戦った。

 78分に右サイドを崩されて被弾し、金星奪取は逃したものの、ドローで終えられたのは自信になったはずだ。先制ゴールをアシストした久保も試合後、「強豪とも十分に渡り合えると、今日の結果で示せた」と語っている。
 
 たしかに、EUROで一気に名を揚げたペドリは68分からの出場と、相手もベストメンバーとは言えず、コンディションもまだまだだった。本番ではまた違う戦いになるだろうが、日本にもまだ伸びしろはあり、何よりこの結果で、自分たちのサッカーは間違っていないと確信できたはずだ。

 ほかにも収穫はある。守備力がやや不安視されていた旗手が強豪相手に渡り合ったことで、タイプの違う中山と2人で交互に先発するような使い方も可能となった。板倉はアグレッシブなプレーで、遠藤と田中のターンオーバー役になりうることを証明。

 ほぼ不動であろう酒井、吉田、冨安に故障や出場停止などのアクシデントがあった時、代役候補となる橋岡大樹、瀬古歩夢、町田浩樹はこの試合を経験したことにより、堂々とピッチに立てるだろう。

 まさに全員の力で、優勝候補と渡り合ったヤングジャパン。6月からの4試合で3勝1分け、いい流れのまま、22日の南アフリカ戦に臨む。

構成●江國森(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
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