女子の強豪国との対戦でこそ積める経験もある
だが、一方で「チームのピークが、早く来すぎてしまったのではないか」という不安を抱くファン・サポーターもいるのではないだろうか。
18名+4名のメンバー発表直後の千葉合宿では、別メニューや不参加の選手が次々に出たが「ここで怪我はさせられない」(高倉監督)というチームの方針によるもの。他国とのテストマッチから、男子との練習試合を続けたことによる肉体的負荷。そして最終メンバー争いをするなかでの長期間の缶詰生活。心身の疲労は隠せず、左右のクロスからのシュート練習では、10本以上連続で枠を外すシーンもあった。結局、この千葉合宿は、ワクチン接種のスケジュールなども考慮され、予定より早く切り上げられている。
5日間のオフに、それぞれの時間を過ごして直前合宿に集った選手は「(前回は隔離期間中でホテルに滞在し続けた)海外組も今回は家に戻れましたし、心身ともにリフレッシュした感じで、笑顔も多かった」(南萌華)。初日は鳥かごなど軽めのメニューでスタートさせ、2日目には、全選手が練習に加わり、条件付きのミニゲームなどが行なわれた。
選手の動きを見る限り、明らかに回復上昇中だ。千葉合宿の後半では17本中4本失敗していたPK練習でも、2日目の練習最後では選抜メンバー9名とGK3名が蹴って、全て成功。集中力も戻っている。「大会初戦で、第一のピークに」という考え方であれば、このペースでいい。
18名+4名のメンバー発表直後の千葉合宿では、別メニューや不参加の選手が次々に出たが「ここで怪我はさせられない」(高倉監督)というチームの方針によるもの。他国とのテストマッチから、男子との練習試合を続けたことによる肉体的負荷。そして最終メンバー争いをするなかでの長期間の缶詰生活。心身の疲労は隠せず、左右のクロスからのシュート練習では、10本以上連続で枠を外すシーンもあった。結局、この千葉合宿は、ワクチン接種のスケジュールなども考慮され、予定より早く切り上げられている。
5日間のオフに、それぞれの時間を過ごして直前合宿に集った選手は「(前回は隔離期間中でホテルに滞在し続けた)海外組も今回は家に戻れましたし、心身ともにリフレッシュした感じで、笑顔も多かった」(南萌華)。初日は鳥かごなど軽めのメニューでスタートさせ、2日目には、全選手が練習に加わり、条件付きのミニゲームなどが行なわれた。
選手の動きを見る限り、明らかに回復上昇中だ。千葉合宿の後半では17本中4本失敗していたPK練習でも、2日目の練習最後では選抜メンバー9名とGK3名が蹴って、全て成功。集中力も戻っている。「大会初戦で、第一のピークに」という考え方であれば、このペースでいい。
東京五輪本番に向け、7月14日に行なわれるオーストラリア(9位)との強化試合は、昨年3月12日のシービリーブスカップのアメリカ戦以来、1年4か月ぶりとなるランキング一桁順位国とのゲームになる。対戦国のスタイル的にもグループリーグで当たるカナダ、イギリスに似ている。
「足の長さなどは、海外の選手と私たちは違うなと感じる。日本ではボールを取られない位置にも、懐深く入ってくる」(清水)。女子の強豪国との対戦の中でこそ積める経験というのもあるはずだし、スピード負けする確率が高いために、男子相手には回数が減っていたロングフィードも「どれくらいの割合で混ぜれば効果的なのか」なども確認したい。
どちらも、本大会を控えての対戦。手の内を隠す部分もあるだろうが、なでしこジャパンの現在地がどこにあるかは十分に確認できるはず。そのパフォーマンスに注目だ。
取材・文●西森彰
【PHOTOなでしこジャパン練習試合】日本女子代表1-1八千代高校|先制点を許すも追いつき、男子高校生とドローに手応え
「足の長さなどは、海外の選手と私たちは違うなと感じる。日本ではボールを取られない位置にも、懐深く入ってくる」(清水)。女子の強豪国との対戦の中でこそ積める経験というのもあるはずだし、スピード負けする確率が高いために、男子相手には回数が減っていたロングフィードも「どれくらいの割合で混ぜれば効果的なのか」なども確認したい。
どちらも、本大会を控えての対戦。手の内を隠す部分もあるだろうが、なでしこジャパンの現在地がどこにあるかは十分に確認できるはず。そのパフォーマンスに注目だ。
取材・文●西森彰
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