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「やり続ければチャンスは来る」板倉滉が年代別日本代表で持ち続けた悔しさと前向きな笑顔【五輪代表エピソード】

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2021年07月11日

「どんな状況であれ、使ってもらえるところで使われたいと思っているので」

2017年のU-20W杯では開幕戦に先発出場した板倉。しかし、大会を通じて定位置を得るには至らなかった。写真:滝川敏之

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 大会後、彼は素直な思いを口にした。だが、この大会を通して印象的だったのは、板倉の明るさだった。常に笑顔で、声を出しながらチームを盛り上げようとしていた。もちろんその奥にはこみ上げる悔しさがあったが、彼はそれを一切見せずにチームファーストで動いていた。だからこそ、ベトナム戦でスタメン出場をした時は心から応援することができたし、実際に3−0の完封勝利に貢献し、その後のアジア制覇というタイトル獲得への勢いをもたらした。

 はっきりとした序列を見せつけられても、それを受け入れ、さらに覆そうとするメンタリティを持っているかどうかで、その選手の評価、行く末は大きく変わってくる。個人的な成長を遂げるために必要なのは『自分のGPS』を持っているかどうか。いくら「ここにたどり着きたい」という目標を持っていても、では自分が今どこにいるか、そこまでどれくらいの距離があるかが分からなければ、達成に向けての具体的なアプローチ策を見出せない。

 夢や希望をただ持つだけではなく、今自分がどこにいるのかが分かれば、具体的な策を打ち出せるし、それが分かれば序列はあくまでもその時点での評価であり、自分次第でいくらでも変えられるとモチベーションを高めることもできる。
 
 板倉は三好をはじめ、冨安、中山ら同年代の大きな存在を目の当たりにし、自らの成長の糧にしていった。

 川崎でボランチとしてプレーし、年代別代表ではCBとしてプレーをしながら、謙虚にかつ虎視淡々と上を目指し続けた。2017年にはU-20W杯(韓国)のメンバーにも選ばれたが、そこでも当初はボランチ、CBともに序列は1番手ではなかった。それでも、「もちろんどちらがやりたいかと聞かれたら、僕は『ボランチ』と答えます。僕は攻撃が好きで、守備も攻撃も両方出来るボランチは、今後必要になって来ると思うので、僕はそこを目指したい」と、はっきりとした自分の意思を持ち、かつ「CBとしても求められたことができないと意味がないし、どんな状況であれ、使ってもらえるところで使われたいと思っているので、ボランチもCBもハイレベルでこなせる選手になる意思はあります」とチームのためにタスクをこなす自分も必要だと捉え、ぶれることなく前を見据えていた。
 
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