ガンバではユース昇格ならず…“ビースト”林大地の闘争心に火をつけた履正社の仲間たち【五輪代表エピソード】

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2021年07月08日

「4年後に必ずプロになって、上のステージで活躍したい」

ゴールへの闘争心は凄まじく、得点や勝利の際には雄叫びを上げて歓喜に浸るのは学生時代から。その姿はまさに“ビースト”だ。写真:安藤隆人

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 こう話していた通り、林、牧野、川畑らは1年からレギュラーを掴み取ると、履正社は選手権初出場を果たした。選手権本戦でも林はキレのあるドリブルで躍動を見せ、ベスト8入りに貢献。履正社の1年生タレントは一気に全国区となった。

 高2になるとプリンスリーグ関西を制し、高円宮杯プレミアリーグ昇格決定戦では鈴木徳真、渡邊凌磨、小泉佳穂、坂元達裕ら豪華メンバーが揃っていた前橋育英を下して、チーム初のプレミア昇格を達成。高3になると夏の兵庫インターハイ2回戦で優勝候補の流経大柏を破るなど、ベスト8に進出。最強世代として3年間結果を出し続けた。

 この3年間で、林は右サイドのチャンスメーカーとして躍動をし続けた。ただの突破を得意としたサイドアタッカーではなく、時には自分より大きな相手を背負い込み、ボールを粘り強くキープをして周りにボールを配給するなど、センターフォワードのようなプレーを見せることもあり、かなりスケールの大きなアタッカーになると思っていたが、高卒でプロへは進めなかった。

 それは林だけでなく、牧野や田中も一緒だった。「4年後に必ずプロになって、上のステージで活躍したいです」と語っていた林の目はギラギラしていた。
 
 大阪体育大でも、彼の魅力である『常に何かを狙っている男』ぶりはさらに磨き上げられた。そうしてプロの世界に飛び込んできたのだから、鳥栖で『ビースト』と呼ばれることになんら違和感はなかった。

 今ではすっかり彼の代名詞となっている『ビースト』。昔から変わらない魅力を放つ男は東京五輪で主役のひとりとなれるか。今はその雄叫びを挙げる時を心待ちにしたい。

文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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