【識者コラム】「日本代表の座は誰にも保証していない」と言い切るハリルホジッチ監督。歴代指揮官と大きく異なる戦略とは?

カテゴリ:日本代表

加部 究

2015年06月02日

川又の選考理由に見る、これまでの代表監督になかった考え方。

ウズベキスタン戦で代表初ゴールを決めた川又が再招集。ハリルホジッチ監督は対戦相手や、試合を迎える状況によっても人選は変わると明言した。(C) SOCCER DIGEST

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 戦術や人選も、対戦相手や状況に応じて変わることを、はっきりと告げた。その点で就任2戦目のウズベキスタン戦は、指揮官自身の色が滲む会心の勝利だったようだ。
「最初はブロックを高くしてハイプレスをかけようとした。しかし30分が経過して、戦術を変える必要を感じ、後半は根本的に全て変更した。ブロックを下げ、出来るだけ速い攻撃を仕掛けて4ゴールを奪ったのだ」
 
 今回招集したメンバーで、イラクとの親善試合と、シンガポールとのワールドカップ予選を戦う。圧倒的に格下のシンガポールはもちろん、「イラクは最終予選のライバルとも考えられ、ここで叩いておきたい相手」(霜田正浩技術委員長)なので、攻撃のバリュエーションに重視し9人のFWを招集した。
 
 そのなかで川又堅碁については「他のメンバーと比べて技術は落ちるかもしれないがパワーがある。そういう選手も必要で、国内の試合では使うかもしれない」と語った。つまり対戦相手が変わり難しい状況の試合になれば、おそらく選択する戦術に応じてポジションごとの人数の比率や顔ぶれも変わって来る。そこは明らかに今までの代表監督になかった考え方だ。
 
 どんな試合でも勝利を目指し「勝つ文化を植えつけたい」という。実際常に目の前の相手を効率良く倒そうと考えれば、その都度戦術や人選が変わるのは当然だ。むしろそれが準備期間は短くても、選択の幅が広い代表監督の醍醐味とも言える。
 
 確かにワールドカップ予選は重要だが、対戦相手との力の差が大き過ぎて緊張感とモチベーションを保つのが難しい。だからこそ極力好調で新鮮な選手を抜擢し、安泰気味のレギュラー陣にも刺激を与えておく必要がある。そういう意味では、常連組の中に落とした適度なスパイスが利いて、なかなかバランスの取れた人選になった。
 
文:加部 究(スポーツライター)
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