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「なんだこれは…」衝撃大敗の“青森山田戦”が転機に。複数Jクラブも注目の米子北ボランチが描く成長曲線

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年07月03日

完敗した青森山田戦を機に浮かび上がった課題と向き合う

プリンスリーグ中国の立正大湘南戦では、2ゴールに絡んだ。持ち前の攻撃センスでチームを牽引する。写真:松尾祐希

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 初めて挑んだ選手権で知った全国のレベル。その悔しさを晴らすべく、佐野は課題と向き合っていく。身体作りも見直し、寮の食事以外にもスーパーなどで不足する栄養素を補う食材を買って口にした。すると、1年次の選手権は60kgほどしかなかった体重はこの1年半ほどで65kgになり、筋肉量も入学時と比べて4kgアップしたという。

 また、もうひとつの課題だった守備面も大幅に改善。普段から頻繁にサッカー談義を交わす兄・海舟と電話で話し、ボールの奪い方や守備時における身体の使い方を何度も尋ねた。

「兄のような守備が徐々にできるようになってきた。足の出し方も小さい頃からずっと見ていたし、そこは兄と似ている部分。他にも兄が得意としている守備を真似していて、わざと相手に足を出させてからボールを取るプレーも最近は練習で取り組んでいる」
 
 そうした地道な積み重ねが実を結ぶ。2年次の選手権は結果を残せなかったが、春先の中国新人戦で好プレーを連発。本人も手応えを掴み、自信を深めた。

「下級生の頃はおどおどしまい、メンタルの問題で技術を発揮できなかった。そういう面ではフィジカルも少し付いて、身体の使い方もいろんな人に教えてもらって身に付いた。そこからちょっとずつ手応えを得て、中国新人戦で結構やれるなという感覚を得たんです。シーズンが始まっても試合を重ねるごとに自信が出てきたので、それが今のプレーに繋がっている」

 佐野が大きな成長を遂げたのは間違いない。複数のJクラブからも注目されている山陰屈指の司令塔は、8月14日に開幕するインターハイでどのようなプレーを見せるのか。全国の檜舞台で結果を残せれば、目標である高卒でのプロ入りにも近づく。持ち前の攻撃センスと地道に積み重ねてきた守備力で、強豪校に勝負を挑む。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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