冷静に、余裕を持って決めた今季初ゴール
松田新体制となってから、玉田は着実に出場機会を増やしていく。もっとも、途中出場でプレータイムも限られたもの。本人の「納得はできていない」という言葉もうなずける。それでも、5月29日の16節レノファ山口FC戦で今季初得点をマーク。2-0で迎えた87分、自陣からのロングボールに左サイドで飛び出して、エリア内に侵入。寄せて来る相手DFをワンフェイクで鮮やかにかわし、前に出てきたGKの足もとをかすめるようにシュートを流し込む。技ありのゴール。技巧派の玉田らしい一発だった。
――◆――◆――
裏に抜け出して、キーパーと1対1になった状況でしたけど、DFが寄せてくるのも頭の中で描く余裕を持ってできました。それがゴールにつながったと思います。
2-0という状況だったので、なんていうんだろう、少し“遊んでみよう”というか。それぐらいの余裕がありましたね。普通にそのままシュートを打つこともできたと思うんですけど、あえてDFをかわす、そういう遊び心があるのは、僕としては良い心理状況だったと思います。
点を取るということに関しては、僕は90分間、ゴールだけを狙っている典型的なストライカーではありません。ゴールから逆算して、考えながらプレーするのが好きですね。相手を崩すプレーとか、そういう作業がすごく好き。
――◆――◆――
裏に抜け出して、キーパーと1対1になった状況でしたけど、DFが寄せてくるのも頭の中で描く余裕を持ってできました。それがゴールにつながったと思います。
2-0という状況だったので、なんていうんだろう、少し“遊んでみよう”というか。それぐらいの余裕がありましたね。普通にそのままシュートを打つこともできたと思うんですけど、あえてDFをかわす、そういう遊び心があるのは、僕としては良い心理状況だったと思います。
点を取るということに関しては、僕は90分間、ゴールだけを狙っている典型的なストライカーではありません。ゴールから逆算して、考えながらプレーするのが好きですね。相手を崩すプレーとか、そういう作業がすごく好き。
もちろん、ゴールやアシストも好きですよ。結果に見えるものですから。そのために大事なのは、強い気持ちを持つことじゃないですかね。“取りたい!”とか。シュートは打たなければ入らいないですし。
あとは、いかに味方との呼吸を合わせるか。やっぱりサッカーはチームスポーツだと思うので。自分ひとりで点を取る。世界を見れば、そういう選手もいるかもしれないですけど、現代サッカーではなかなか難しいですよね。
常にゴールを狙って、常に裏を狙っている選手もいると思いますが、自分はそういうタイプではない。相手のディフェンスと中盤の間でボールを受けてからのプレーとかに生きがいを感じています。味方と連係しながらシュートまで持っていく。そんなプレーを好んでやっています。
(※後編に続く/次回は6月30日に公開します)
◆プロフィール
玉田圭司(たまだ・けいじ)/1980年4月11日生まれ、千葉県出身。173センチ・68キロ。AB型。入船SSC―市川カネヅカSC―習志野高―柏レイソル―名古屋グランパス―セレッソ大阪―名古屋グランパス―V・ファーレン長崎。イマジネーション溢れるプレーと、技巧的かつパンチ力ある左足が魅力の経験豊富なアタッカー。ワールドカップには06年、10年と2大会連続で出場し、06年のドイツ大会ではブラジル戦で1得点。今年41歳を迎えたが、非凡なテクニックとサッカーにかける情熱は衰えず。ピッチに立てば抜群の存在感で攻撃に“違い”をもたらす。
取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
あとは、いかに味方との呼吸を合わせるか。やっぱりサッカーはチームスポーツだと思うので。自分ひとりで点を取る。世界を見れば、そういう選手もいるかもしれないですけど、現代サッカーではなかなか難しいですよね。
常にゴールを狙って、常に裏を狙っている選手もいると思いますが、自分はそういうタイプではない。相手のディフェンスと中盤の間でボールを受けてからのプレーとかに生きがいを感じています。味方と連係しながらシュートまで持っていく。そんなプレーを好んでやっています。
(※後編に続く/次回は6月30日に公開します)
◆プロフィール
玉田圭司(たまだ・けいじ)/1980年4月11日生まれ、千葉県出身。173センチ・68キロ。AB型。入船SSC―市川カネヅカSC―習志野高―柏レイソル―名古屋グランパス―セレッソ大阪―名古屋グランパス―V・ファーレン長崎。イマジネーション溢れるプレーと、技巧的かつパンチ力ある左足が魅力の経験豊富なアタッカー。ワールドカップには06年、10年と2大会連続で出場し、06年のドイツ大会ではブラジル戦で1得点。今年41歳を迎えたが、非凡なテクニックとサッカーにかける情熱は衰えず。ピッチに立てば抜群の存在感で攻撃に“違い”をもたらす。
取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)