【仙台｜採点・寸評】
GK
１　六反勇治　６
ゲーム序盤の渡邉との１対１を制してリズムに乗る。その後は19本のシュートを打たれたものの、落ち着いたセーブを見せ、無失点勝利の立役者となった。 

DF
25　菅井直樹　5.5
前半は奥井の突破に苦しみ、攻撃参加は数えるほど。相手に起点を作られた。後半はリードしていた状況もあってか守備に軸足を置き、右サイドのスペースを埋めた。
 
３　渡部博文　６
鋭い読みと空中戦の強さ、そして右サイドでの的確なカバーリングが光った。P・ジュニオール、小川らのドリブル突破に手を焼くも、最後の局面ではしっかり食い止めた。
 
５　石川直樹　６
１トップの渡邉の対応に苦慮するシーンが見受けられたが、渡部と協力してゴール前に高い壁を築いた。終盤、神戸のロングボールはこの男がことごとく撥ね返した。
 
23　二見宏志　5.5　
 前半は対面の高橋峻のオーバーラップに翻弄された。ただ、後半は修正し、途中から入ってきたフェフージンらの突破を食い止めた。運動量は最後まで落ちなかった。

MF
10　梁 勇基　5.5
神戸ペースで進んだ試合の影響で守備に追われる時間が長く、相手陣内でテクニックを活かす場面は限られた。それでも後半にはFKでゴールに迫るなど、らしいプレーもあった。
 
17　富田晋伍　６
前半はポジションが低く、相手ボランチの森岡、チョン・ウヨンに自由を与えた。後半はその運動量を武器に広範囲に動き回り、カウンターの際にはゴール前まで駆け上がった。
 
６　キム・ミンテ　5.5
中盤の底でどっしり構え、相手がドリブルで持ち上がってくれば即座に対応した。ただ、反応が鈍い面も垣間見え、ここ数試合で披露していた攻撃参加も影を潜めた。
 
８　野沢拓也　5.5
梁とともに自身のストロングポイントではない守備で汗をかき続け、高橋峻やP・ジュニオールのマークに回った。後半ロスタイムにはお役御免で、金久保と交代した。
  
FW
11　金園英学　6.5
序盤は消えている時間が長かった。だが、32分に裏でボールを受けると右足を振り抜き決勝ゴールをマーク。守備面での貢献度も高く、渡邉監督からも賞賛された。85分に負傷で交代。
 
９　ウイルソン　６
９分にフィジカルの強さを活かしてブエノを抜き去り、チームの初シュートを放つ。神戸守備陣の最重要危険人物だったが、42分に負傷でR・ロペスと交代した。
 
交代出場 
20　ハモン・ロペス　5.5
42分からピッチに登場。チームが自陣に引いて守るなか、カウンターの起点として相手陣内で準備した。鋭いドリブルは時折見せたものの、ボールロストも少なくなかった。

26　藤村慶太　－
主に守備に力を使い、ボールを追い回して相手の攻撃を牽制した。攻撃ではR・ロペスと縦関係となり、試合を決定づける追加点を目指したが、決定機には絡めなかった。
 
14　金久保順　－
ロスタイムも残り１分となったところで、野沢に代わってピッチへ。目立ったプレーは見られなかったが、クローザーとしてチームの逃げ切りを成功させた。

監督
渡邉 晋　６
強固な守備ブロックを形成し、金園の先制弾以降はその色をより強くした。ウイルソン、金園の負傷というアクシデントにも動じず、敵地で貴重な勝点３を奪取した。

取材・文：本田健介（サッカーダイジェスト編集部）
 
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。