香川の先制アシストも及ばず… DFBカップはヴォルフスブルクが初制覇

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年05月31日

クロップ体制でのラストゲームで香川は輝きを放ったが…。

絶妙なクロスで先制アシストを決めた香川。その後も好パフォーマンスを見せたが3シーズンぶりのDFBカップ制覇はならなかった。(C) Getty Images

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 DFB(ドイツ連盟)カップの決勝が5月30日(日本時間5月31日未明)、ベルリンのオリンピアで行なわれた。互いに攻撃的な姿勢を前面に出した好ゲームは、ヴォルフスブルクがドルトムントを3-1で下し、初の戴冠を果たした。
 
 ドルトムントにとってクロップ監督が指揮を執る最後の試合で、トップ下で先発した香川真司は立ち上がりから躍動。5分には先制点を演出する。右サイドに入り込んだ香川が、左足でライナー性のクロスを供給。中央に走り込んだオーバメヤンが、これを右足のボレーで合わせゴールネットを揺らした。
 
 さらに香川は、17分にもスルーパスでロイスの決定機を演出。これは惜しくもゴールにならなかったが、ドルトムントは良いリズムでゲームを進め、チャンスを作り出した。
 
 しかし、今季リーグ2位のヴォルフスブルクも20分過ぎから反撃。22分にFKのこぼれ球をグスタボが押し込み同点とすると、33分にデ・ブルイネがミドルを突き刺し逆転。一気にペースを掴んだヴォルフスブルクは、38分にもドストがヘディングシュートを決め、瞬く間に3ゴールを奪った。
 
 香川は41分にも巧みなボールタッチで相手DFを引き付けると、最終ラインの背後へ絶妙なクロスを供給。しかし、オーバメヤンのシュートは枠を捉えきれず。前半はヴォルフスブルクが2点をリードして折り返した。
 
 後半は2点を追うドルトムントが積極的にゴールを狙う。50分には香川にビッグチャンスが訪れる。左サイドからのクロスに対し、走り込んだ香川がスライディングシュート。だが、このシュートもゴールポストをかすめ枠を捉えきれなかった。
 
 相手のカウンターの脅威に晒されながらも果敢にゴールを狙ったドルトムントだが、ゴール前でしっかり身体を張り、堅実なディフェンスを見せるヴォルフスブルクの守備網をなかなか破ることができない。80分、香川が放った強烈な右足のシュートも相手GKベナーリオの好守に阻まれてしまった。
 
 結局、後半はスコアが動かず3-1のまま。ヴォルフスブルクがDFBカップ初優勝を果たした。ドルトムントは勇退するクロップ監督の花道を勝利で飾ることはできなかった。
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