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【J1前半戦ベスト11 Vol.5】1つ上のレベルにあった川崎勢以外では、横浜の神速アタッカーらを選出

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2021年06月25日

日本人FWの指標になる働きを見せた元セレソン

計19得点に直接絡んだL・ダミアンは、攻撃の基準点であると同時に守備も精力的かつ的確だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ジョアン・シミッチは、かつて守田英正が任されていたポジションに収まり、また違った特長で攻守を安定させ、チャンスの1つ前のパスを配球しながら、要所でアタッキングサードにも顔を出す役割を果たしている。また川崎と言えばグラウンダーの勝負がフォーカスされるなかで、いざ生じた中盤のエアバトルで強さを発揮した。

 谷口彰悟については、日本代表にも選ばれた通り、統率力はもちろん局面の強さ、ビルドアップと、Jリーグでプレーしているセンターバックでは第一人者と言える存在。次にこうした機会があれば“殿堂入り”扱いで対象外にしたい気持ちだ。

 山根視来も昨年に引き続き攻守に高いパフォーマンスを見せているが、さらに相手が対応してきても豊富な選択肢と実行力で上回るプレーが目に付いた。サイドバックが半シーズンで7アシストという数字は驚異的だが、それ以上に彼の攻撃参加で相手が混乱し、周りが打開力を発揮しやすい状況をお膳立てしていることを評価したい。

 ただ、山根に関しては誰でも入れると思うので、次点としてアビスパ福岡で躍動するエミル・サロモンソンを推したい。
 
 守護神のチョン・ソンリョンはチーム全体がハイレベルに機能するなかで目立たない試合も多いが、いざ生じるピンチに備えて常に安定したポジショニングや統率を取っている。そして前半戦の終わりのほうで強度が少し落ちてきた状況で、勝点を落としかねない試合で的確な対応を見せて、何度もチームを救った。そうしたところでチョン・ソンリョンがいくつか対応を誤っていたら、21試合で勝点55には達していなかっただろう。

 MVPはレアンドロ・ダミアンを挙げたい。12ゴール・7アシストと計19得点に直接絡む活躍をしているので、アタッカーとしてベスト11に選ぶのは当然だが、やはり攻撃の基準点であると同時に守備も精力的かつ的確であり、ハードワークという部分でも日本人FWの指標になる働きを元セレソンが率先して見せてくれていることが大きい。日本では体格に恵まれながら、なかなか大成できないFWが多いが、ぜひL・ダミアンを見習って成長につなげてほしい。

取材・文●河治良幸

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