成長著しいオナイウは選んでおきたかった
J1リーグはおおよそシーズンの約半数の試合を消化。6月20日時点で川崎フロンターレが21試合消化と最も多く、新型コロナウイルスの影響で出遅れたガンバ大阪も15試合を消化している。そこで本稿では、代表戦再開前のJリーグ前半戦を振り返り、ベストイレブンを識者に選出していただいた。サッカーライターの清水英斗氏が選んだ11人とは――。
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川崎で3シーズン目を迎え、副キャプテンにも就任したレアンドロ・ダミアンだが、今季のパフォーマンスは出色だ。決定力が高く、ヘディングでも足もとでも迫力あふれるゴールを量産する。チャンスメイクに関わる連係も素晴らしく、J1のトップスコアラーにかかわらず、エゴイスティックなプレーは全く見られない。守備時のプレッシングでもよく働き、相手CBに競り合いで脅威を与え、チームスタイルのひとつでもあるショートカウンターで中心的な役割を果たしている。
無敗の川崎からは、他にも三笘薫、田中碧、ジョアン・シミッチ、谷口彰悟、山根視来を選んだが、今季は特にL・ダミアンの凄みが印象深い。前半戦のMVPであり、このままシーズンを過ごせば、リーグMVPも堅いだろう。
一方、もうひとりのFWとして横浜F・マリノスのオナイウ阿道を入れたことで、この前半戦ベストイレブンはバランスが悪い、ベストイレブンのためのフォーメーションになってしまったが、それでも成長著しい彼は選んでおきたかった。FWとしてのプレーの精度が高まっており、A代表のセルビア戦でも見られたように、個の力は国際試合でも通用する。今後も楽しみだ。
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川崎で3シーズン目を迎え、副キャプテンにも就任したレアンドロ・ダミアンだが、今季のパフォーマンスは出色だ。決定力が高く、ヘディングでも足もとでも迫力あふれるゴールを量産する。チャンスメイクに関わる連係も素晴らしく、J1のトップスコアラーにかかわらず、エゴイスティックなプレーは全く見られない。守備時のプレッシングでもよく働き、相手CBに競り合いで脅威を与え、チームスタイルのひとつでもあるショートカウンターで中心的な役割を果たしている。
無敗の川崎からは、他にも三笘薫、田中碧、ジョアン・シミッチ、谷口彰悟、山根視来を選んだが、今季は特にL・ダミアンの凄みが印象深い。前半戦のMVPであり、このままシーズンを過ごせば、リーグMVPも堅いだろう。
一方、もうひとりのFWとして横浜F・マリノスのオナイウ阿道を入れたことで、この前半戦ベストイレブンはバランスが悪い、ベストイレブンのためのフォーメーションになってしまったが、それでも成長著しい彼は選んでおきたかった。FWとしてのプレーの精度が高まっており、A代表のセルビア戦でも見られたように、個の力は国際試合でも通用する。今後も楽しみだ。
名古屋グランパスからはマテウスを選んだ。三笘とは異なるパワフルなウインガーであり、特にシュート力が図抜けている。川崎戦では凶悪な軌道のドライブフリーキックを沈め、周りを驚かせた。ひとりで違いを見せられる選手であり、チームのスタイルに合っている。
今季好調のサガン鳥栖からは仙頭啓矢、エドゥアルド、朴一圭を入れた。視野が広く、周りとの連係が巧みな仙頭は、密度が高い中盤を渋滞させることなく、サッと整理していく。松岡大起、樋口雄太と共に、柔軟に形を変える中盤をコントロールし、個性豊かなアタッカーを生かしている。
J1リーグ最新順位表
今季好調のサガン鳥栖からは仙頭啓矢、エドゥアルド、朴一圭を入れた。視野が広く、周りとの連係が巧みな仙頭は、密度が高い中盤を渋滞させることなく、サッと整理していく。松岡大起、樋口雄太と共に、柔軟に形を変える中盤をコントロールし、個性豊かなアタッカーを生かしている。
J1リーグ最新順位表