試合を自分で選ばずにどんな人間の期待にも応え、何かが懸かった試合になればなる程、力を発揮できる選手が真のプロ
試合の位置づけやモチベーションの持ち方は、グループスポーツと個人スポーツは少し異なる。そしてグループスポーツには個人スポーツより難しい側面もある。
例えば今、行なわれている天皇杯。相手のカテゴリーによっては選手を全員入れ替える場合もある。決してベストメンバーではない状態で試合に臨む。
ある意味、勝敗は関係なく、リーグ戦優先のメンバーは休ませ、カップ戦用のターンオーバーで望むことはある。
しかしプロとはやる前から負けて良い試合はひとつもなく、全ての試合で勝利を目指して進まなければならない。やる前から負けて良い試合など存在しないのである。
選手個々が勝手に試合の価値を決めてはいけない。プレーする選手にとって全てがビックゲームなのである。
彼女の言う通りオリンピック前に行なわれる試合はオリンピック以上に大切な試合であり、その試合を集中でき、納得いくパフォーマンスが出せて次の試合に繋がっていくのだ。
サッカーの世界でも勝手に選手が簡単な試合だと決めてしまう時がある。練習試合などは特にそうだ。本番(公式戦)より大事な大きな試合である事も気づかずに望んでしまえば、彼はチャンスを掴めないままプロ人生が終わってしまうかもしれない。
一般の人たちは一番輝く発表会しか知らず、興味を持てない。その大きな発表会でしかその人を知る機会がない。
トップアスリートがいつ努力をして、どんな試合を経験して、そこに辿り着いたか、小さな試合も全力で望み、大きな試合で悔しい思いをして、その努力とは想像以上のものなのだ。
オリンピックだけが全てのように報道されること、そしてオリンピックでメダルを逃せばダメなアスリートのように扱うスポーツの世界ではいけない。
サッカーで言えばワールドカップの本戦にピークを持っていける監督が良い監督なのか? それとも簡単に出場を決めてくれる監督が良いのか?
簡単に予選突破を決め、ワールドカップにピークを持って来て勝利させる。
そこに準備出来ている選手をしっかり選ぶ。選手はいつどこでも、どんな試合でもパフォーマンスをしっかり発揮できるか。
大きな試合に弱い選手。逆に大きな試合に強い選手もいる。
小さな試合はないが、格下には強いが格上には弱い。そう表現したら分かりやすいであろう。
試合を自分で選ばずにどんな人間の期待にも応えられる。そして何かが懸かった試合になればなる程、力を発揮できる選手。これが真のプロフェッショナルアスリートであろう。
例えば今、行なわれている天皇杯。相手のカテゴリーによっては選手を全員入れ替える場合もある。決してベストメンバーではない状態で試合に臨む。
ある意味、勝敗は関係なく、リーグ戦優先のメンバーは休ませ、カップ戦用のターンオーバーで望むことはある。
しかしプロとはやる前から負けて良い試合はひとつもなく、全ての試合で勝利を目指して進まなければならない。やる前から負けて良い試合など存在しないのである。
選手個々が勝手に試合の価値を決めてはいけない。プレーする選手にとって全てがビックゲームなのである。
彼女の言う通りオリンピック前に行なわれる試合はオリンピック以上に大切な試合であり、その試合を集中でき、納得いくパフォーマンスが出せて次の試合に繋がっていくのだ。
サッカーの世界でも勝手に選手が簡単な試合だと決めてしまう時がある。練習試合などは特にそうだ。本番(公式戦)より大事な大きな試合である事も気づかずに望んでしまえば、彼はチャンスを掴めないままプロ人生が終わってしまうかもしれない。
一般の人たちは一番輝く発表会しか知らず、興味を持てない。その大きな発表会でしかその人を知る機会がない。
トップアスリートがいつ努力をして、どんな試合を経験して、そこに辿り着いたか、小さな試合も全力で望み、大きな試合で悔しい思いをして、その努力とは想像以上のものなのだ。
オリンピックだけが全てのように報道されること、そしてオリンピックでメダルを逃せばダメなアスリートのように扱うスポーツの世界ではいけない。
サッカーで言えばワールドカップの本戦にピークを持っていける監督が良い監督なのか? それとも簡単に出場を決めてくれる監督が良いのか?
簡単に予選突破を決め、ワールドカップにピークを持って来て勝利させる。
そこに準備出来ている選手をしっかり選ぶ。選手はいつどこでも、どんな試合でもパフォーマンスをしっかり発揮できるか。
大きな試合に弱い選手。逆に大きな試合に強い選手もいる。
小さな試合はないが、格下には強いが格上には弱い。そう表現したら分かりやすいであろう。
試合を自分で選ばずにどんな人間の期待にも応えられる。そして何かが懸かった試合になればなる程、力を発揮できる選手。これが真のプロフェッショナルアスリートであろう。
彼女はまだ19歳。インタビューを聞くと、彼女のプロゴルファー生活はここからがスタートと感じる。彼女が歩んでゆくゴルフ道が楽しみでならない。この優勝で満足せず、一歩一歩進んでいってほしい。
日本人が世界に通用することを証明してくれたのはゴルフ界だけではない。少し前には男子100メートルの山縣選手が日本新の9秒95というタイムを出した。五輪直前のこのタイミングでの9秒台だ。野球の大谷翔平も現地ファンやメディアも驚くような進化を遂げている。
日本サッカーにも注目される舞台で格上に強い選手が育っていってほしい。東京オリンピックを開催するべきかの議論がされているが、どうなったとしても目の前にある試合に集中してベストのプレーを続けてほしい。
そして世界で闘える選手がひとりでも多く育ち、誰もが誇り高く思う選手が日本のサッカー界に現われてほしい。
全米女子オープンでの笹生優花さんの優勝で、そう感じた。
2021年6月15日
三浦泰年
日本人が世界に通用することを証明してくれたのはゴルフ界だけではない。少し前には男子100メートルの山縣選手が日本新の9秒95というタイムを出した。五輪直前のこのタイミングでの9秒台だ。野球の大谷翔平も現地ファンやメディアも驚くような進化を遂げている。
日本サッカーにも注目される舞台で格上に強い選手が育っていってほしい。東京オリンピックを開催するべきかの議論がされているが、どうなったとしても目の前にある試合に集中してベストのプレーを続けてほしい。
そして世界で闘える選手がひとりでも多く育ち、誰もが誇り高く思う選手が日本のサッカー界に現われてほしい。
全米女子オープンでの笹生優花さんの優勝で、そう感じた。
2021年6月15日
三浦泰年