本番に向けて良いシミュレーションに
そういう意味では48分、相馬勇紀が決めた4点目は、非常に理想的で素晴らしいゴールだった。吉田からの縦パスを中に入った堂安が受け、そのまま縦パスを相馬に流し、ゴールを決めた。それまでサイド攻撃で相手の目をサイドに広げ、中が緩くなったところを吉田と堂安が感じて縦パス2本で決めた一撃必殺だった。どんなに相手が弱くてもイメージを形にすることが大事なので、本番に向けて良いシミュレーションになったはずだ。ロンドン五輪時の得点源である清武弘嗣→永井謙佑のホットラインを思い出した。
前線の選手が軒並み得点を決めてアピールし、士気は高まっただろう。ただ、これだけ攻撃陣が力を発揮できたのは、守備が安定していたからにほかならない。守備の安定感がどれほど攻撃陣に好影響を及ぼすのか。
ロンドン五輪の時、現地でOAの吉田と徳永悠平とともに練習試合をこなした後、清武は「麻也さん、悠平さんが入って最終ラインが安定して、(鈴木)大輔も短い間にすごい成長している。これだけ守備が安定していれば俺らは気持ちよく攻撃に集中できる。こういう安心感があるというのはすごくでかい」と話をしてくれた。
前線の選手が軒並み得点を決めてアピールし、士気は高まっただろう。ただ、これだけ攻撃陣が力を発揮できたのは、守備が安定していたからにほかならない。守備の安定感がどれほど攻撃陣に好影響を及ぼすのか。
ロンドン五輪の時、現地でOAの吉田と徳永悠平とともに練習試合をこなした後、清武は「麻也さん、悠平さんが入って最終ラインが安定して、(鈴木)大輔も短い間にすごい成長している。これだけ守備が安定していれば俺らは気持ちよく攻撃に集中できる。こういう安心感があるというのはすごくでかい」と話をしてくれた。
五輪のような国際大会で守備が重要なのは言うまでもないが、その安定感は攻撃の選手にとって大きな心のよりどころになっていた。清武は1トップの永井にいかに良いパスを出すのか。そのことに集中し、結果を出し、チームは4位にまで駆け上がっていった。
今回、最終ラインの吉田、冨安健洋、酒井宏樹、ボランチの遠藤航の守備陣はガーナ戦、非常に安定していた。彼らの声掛けは、選手の気持ちをクールにも熱くもさせた。カウンターや攻守の切り替えが少し遅れてもなんとかしてくれるという安心感、信頼感があるから前線の選手は思い切って攻撃に集中できる。その余裕度が攻撃陣の力を引き出すことになる。もちろん、本大会ではもっと強度もスピードもある選手が相手になるが、海外のクラブでレギュラーとして戦ってきた彼らが頼りになるのは間違いない。
選考マッチが続くが、ガーナ戦でチームのファーストセット、交代選手のファーストチョイスが見えた。次のジャマイカ戦、どういうセットで戦うのか分からないが、堂安、久保、上田、相馬の一発や、ダイレクトで繋げて決めた三笘のゴールのように多彩な攻撃を実現し、結果に繋げてほしい。それが本大会での攻撃の余裕度に繋がり、良い結果を生むベースになる。
取材・文●佐藤 俊(スポーツライター)
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選考マッチが続くが、ガーナ戦でチームのファーストセット、交代選手のファーストチョイスが見えた。次のジャマイカ戦、どういうセットで戦うのか分からないが、堂安、久保、上田、相馬の一発や、ダイレクトで繋げて決めた三笘のゴールのように多彩な攻撃を実現し、結果に繋げてほしい。それが本大会での攻撃の余裕度に繋がり、良い結果を生むベースになる。
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