急速に深まる守田への信頼。遠藤航とのコンビに匹敵する安定感がなければ…
ボランチの絶対軸が遠藤となり、パートナー探しが次なるテーマとなった。そこに名乗りを上げたのが守田。昨季川崎フロンターレでJ1と天皇杯の二冠達成に貢献し、直後にポルトガル1部に参戦した26歳のボランチは日韓戦(日産)と2022年カタールW杯2次予選・モンゴル戦(千葉)で連続先発。海外で屈強な面々と対峙することでプレーに余裕が生まれ、ゴールへの意欲も劇的に高まった。
「代表のスタッフの方とも『この数か月でこんなに変わるんだね』と話しましたけど、彼自身も向こうでやって自信というところは少なからず掴んでいるものはあると思いますし」と、稲垣祥(名古屋)も驚きを隠せない様子だったが、森保監督も大きなインパクトを受けたのではないか。
急速に深まった信頼を示すように、5月28日のミャンマー戦(千葉)でも守田を遠藤航と組ませて先発起用。背番号7は攻守両面で献身的な動きを見せ、後半開始11分には6点目のゴールも奪った。この試合を解説した川崎のレジェンド・中村憲剛氏も「ボランチ2人はどちらも攻守に関われる。関係性が素晴らしい」と絶賛。守田自身も「どっちも攻撃も守備も好きでバランスがいい」と手応えを口にした。現時点では彼ら2人がファーストチョイスになったと言っていいだろう。
とはいえ、6月シリーズは遠藤航がA代表に不在。スペイン1部昇格プレーオフ参戦がなければ、柴崎の追加招集もあり得たが、それは叶いそうにない。となれば、守田が周囲を引っ張っていく必要がある。先々を見据えれば、柴崎の復権がないとも限らないし、五輪後には田中碧や板倉滉(フローニンヘン)らが戦力に加わる可能性が高い。場合によっては、W杯過去2大会出場の山口蛍(神戸)ら国内組ベテランの再合流も考えられるだけに、ここでしっかりアピールして地位を確立させておくことが肝要だ。
「代表のスタッフの方とも『この数か月でこんなに変わるんだね』と話しましたけど、彼自身も向こうでやって自信というところは少なからず掴んでいるものはあると思いますし」と、稲垣祥(名古屋)も驚きを隠せない様子だったが、森保監督も大きなインパクトを受けたのではないか。
急速に深まった信頼を示すように、5月28日のミャンマー戦(千葉)でも守田を遠藤航と組ませて先発起用。背番号7は攻守両面で献身的な動きを見せ、後半開始11分には6点目のゴールも奪った。この試合を解説した川崎のレジェンド・中村憲剛氏も「ボランチ2人はどちらも攻守に関われる。関係性が素晴らしい」と絶賛。守田自身も「どっちも攻撃も守備も好きでバランスがいい」と手応えを口にした。現時点では彼ら2人がファーストチョイスになったと言っていいだろう。
とはいえ、6月シリーズは遠藤航がA代表に不在。スペイン1部昇格プレーオフ参戦がなければ、柴崎の追加招集もあり得たが、それは叶いそうにない。となれば、守田が周囲を引っ張っていく必要がある。先々を見据えれば、柴崎の復権がないとも限らないし、五輪後には田中碧や板倉滉(フローニンヘン)らが戦力に加わる可能性が高い。場合によっては、W杯過去2大会出場の山口蛍(神戸)ら国内組ベテランの再合流も考えられるだけに、ここでしっかりアピールして地位を確立させておくことが肝要だ。
ミャンマー戦に途中出場し、4-3-3のアンカー役を担った橋本も代表ボランチ定着のためにこの機会を逃せない。同じデュエルタイプの遠藤航が不在となっている分、自身のストロングを前面に押し出し、守備でアピールできるチャンスが広がってくる。もちろん今季初挑戦したロシア1部・ロストフでインサイドハーフを担った経験も有効に生かすべき。「守田+遠藤航コンビ」に匹敵する安定感を示せれば、橋本も最終予選で必要な戦力と認められる。そうなるように全力を注いでほしい。
当面は遠藤航、守田、橋本に柴崎が加わって最終予選を戦うことになりそうだが、果たして見立て通りに物事が進むのか。国内組の川辺駿(広島)や稲垣らが食い込むチャンスはあるのか。今回の6月シリーズが今後の動向を大きく左右することになる。
まず注視すべきは、3日の”兄弟対決”だ。森保監督はボランチ全候補者の一挙手一投足に目を光らせるはず。一人ひとりのプレーの質、組み合わせの相性、連係面などを細かく見極め、ベストな構成を模索していくつもりだろう。最終予選になれば、必ずと言っていいほど困難がつきまとう。それを難なく乗り越えられるような最強のボランチ陣を今から揃えてほしいものである。
文●元川悦子(フリーライター)
当面は遠藤航、守田、橋本に柴崎が加わって最終予選を戦うことになりそうだが、果たして見立て通りに物事が進むのか。国内組の川辺駿(広島)や稲垣らが食い込むチャンスはあるのか。今回の6月シリーズが今後の動向を大きく左右することになる。
まず注視すべきは、3日の”兄弟対決”だ。森保監督はボランチ全候補者の一挙手一投足に目を光らせるはず。一人ひとりのプレーの質、組み合わせの相性、連係面などを細かく見極め、ベストな構成を模索していくつもりだろう。最終予選になれば、必ずと言っていいほど困難がつきまとう。それを難なく乗り越えられるような最強のボランチ陣を今から揃えてほしいものである。
文●元川悦子(フリーライター)