勝点3への一途な執念で、時計の針を進める。
終了間際に追いつかれて、勝点3を逃した鳥栖戦の課題もしっかり修正できていた。
鳥栖戦同様、今回の神戸戦でも1-0で最終盤を迎えていた。1点を追いかける神戸は猛攻を仕掛けてきたが、まさに前田が言うように、チーム一丸となって相手の攻撃を凌いでいく。
「ディフェンスラインには声をかけ続けました。あの時間帯は“アップアップ”だったというか、精神的にも肉体的にもキツかったはず。だから、締めるべきところはそういう言葉をかけて、良いプレーをしてくれた時は褒めて、少しでも良い気分で戦えるようなコーチングを心がけていました」(村山)
泥臭さや粘り強さだけでなく、仲間を思いやる気遣いが堅牢な守備を下支えした。さらに、勝利のために細部を詰める作業も忘れていなかった。
「前回(鳥栖戦)は、相手のコーナー付近でキープとかしなかった。そういうところはこの間、みんなで反省した。鳥栖戦ではどちらかというと、もう1点が欲しくて上がってしまった。最後まで守り切れる手応えがあれば、ああやってキープもできる」(飯田)
攻め込まれながらも、このまま凌げるという確かな自信があったのだろう。前回の反省もあり、1-0というスリリングなシチュエーションでも、同じ過ちを繰り返さないよう、時間稼ぎを選択。勝点3への一途な執念とともに、着実に時計の針を進めていった。
そうした姿勢で試合を終わらせようとした先に、冒頭で記したように、最後の最後で阿部の追加点が生まれたのは、ある意味、出来過ぎた結末だったかもしれない。
ただし、現在の好調ぶりを示す見事な勝ちっぷりであったのも事実だ。攻守が噛み合い、臆せずに堂々と戦っているチームの現状について、村山は次のように語る。
「試合に出ている、出ていないは関係なく、チームの一体感は非常にありますね。一人ひとりがやらなければいけないタスクを理解して、それを100……いや、120パーセントぐらいでこなしているのが、現在の結果につながっていると思いますし、選手みんなのチームのためにという想いの強さも実感しています」
開幕から約2か月が過ぎ、松本はようやく充実期に突入しつつある。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鳥栖戦同様、今回の神戸戦でも1-0で最終盤を迎えていた。1点を追いかける神戸は猛攻を仕掛けてきたが、まさに前田が言うように、チーム一丸となって相手の攻撃を凌いでいく。
「ディフェンスラインには声をかけ続けました。あの時間帯は“アップアップ”だったというか、精神的にも肉体的にもキツかったはず。だから、締めるべきところはそういう言葉をかけて、良いプレーをしてくれた時は褒めて、少しでも良い気分で戦えるようなコーチングを心がけていました」(村山)
泥臭さや粘り強さだけでなく、仲間を思いやる気遣いが堅牢な守備を下支えした。さらに、勝利のために細部を詰める作業も忘れていなかった。
「前回(鳥栖戦)は、相手のコーナー付近でキープとかしなかった。そういうところはこの間、みんなで反省した。鳥栖戦ではどちらかというと、もう1点が欲しくて上がってしまった。最後まで守り切れる手応えがあれば、ああやってキープもできる」(飯田)
攻め込まれながらも、このまま凌げるという確かな自信があったのだろう。前回の反省もあり、1-0というスリリングなシチュエーションでも、同じ過ちを繰り返さないよう、時間稼ぎを選択。勝点3への一途な執念とともに、着実に時計の針を進めていった。
そうした姿勢で試合を終わらせようとした先に、冒頭で記したように、最後の最後で阿部の追加点が生まれたのは、ある意味、出来過ぎた結末だったかもしれない。
ただし、現在の好調ぶりを示す見事な勝ちっぷりであったのも事実だ。攻守が噛み合い、臆せずに堂々と戦っているチームの現状について、村山は次のように語る。
「試合に出ている、出ていないは関係なく、チームの一体感は非常にありますね。一人ひとりがやらなければいけないタスクを理解して、それを100……いや、120パーセントぐらいでこなしているのが、現在の結果につながっていると思いますし、選手みんなのチームのためにという想いの強さも実感しています」
開幕から約2か月が過ぎ、松本はようやく充実期に突入しつつある。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)