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インハイ予選での復権を期す! 浦和サッカーが誇る伝統校、県内公立で2校目の“人工芝グラウンド”に込めた想い

カテゴリ:高校・ユース・その他

河野 正

2021年05月18日

「当時は浦和と聞いただけで震え上がったものだ」

ハーフタイムに指示を出す市立浦和の大野監督(右)。1996年度の選手権でベスト8を経験した。写真:河野正

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オープニングゲームは正智深谷を相手に鮮やかな逆転勝ち。市立浦和はS1リーグで暫定2位に浮上した。写真:河野正

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 大野監督は1996年度の第75回全国高校選手権で8強入りした時の主将で、かの中村俊輔(横浜FC)を擁した神奈川・桐光学園に準々決勝で0-1と惜敗。この年は新人大会とインターハイ予選も制して3冠に輝くなど、伝統校の強さが健在だった。

 旧称・浦和市立は埼玉県勢として、全国高校選手権に武南と並ぶ14度の最多出場を数え、優勝も埼玉勢で最も多い4度。インターハイ1度、国民体育大会も3度制し、関東高校大会は7度も頂点に立った。50年代後半から60年代にかけ、全国でも無類の強さを誇ったのだ。

 日本リーグで260試合連続出場の大記録を持ち、日本代表コーチも務めた落合弘さん、日本女子代表監督としてアトランタ五輪に出場した鈴木保さん、日本が初めてアジア予選を突破し世界ユース選手権(現U-20ワールドカップ)で8強に導いた田中孝司さんをはじめ、現役時代に活躍し引退後もサッカー界に尽力した卒業生は枚挙にいとまがない。

「当時は浦和と聞いただけで震え上がったものだ。(61年の秋田)国体決勝では勝ったけれど、私が高校時代(広島・修道)に対戦した中で一番強かったのが浦和市立だ」

 三菱自動車が旧浦和市をホームタウンとし、Jリーグ入りすることが決まった91年2月、浦和レッズの初代監督となる森孝慈さんに浦和の印象を尋ねた時の回答がこれだ。
 
 全国高校選手権は7年、インターハイ出場は10年ない。大野監督は「恵まれた環境を活用し練習の質と強度を高め、まずはインターハイ予選を勝ち切るだけの力を蓄えたい。お世話になった方々のためにも、このグラウンドから強くなることを目ざす」と、創部75周年を迎えた今年、古豪復活に心血を注ぐ覚悟を示した。

取材・文●河野 正

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