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【三浦泰年の情熱地泰】2つのイベントで感じた音楽の偉大さ!サッカー界はその価値を発信できているか?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年05月01日

音楽によって、その時の心の動き、子どもの頃の思い出が甦る

人数制限や距離をとったなかでの観戦が求められるサッカー界。日常の風景はまだ完全に戻っていない。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

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 それにしても音楽の力は凄い。その時、その時の心の動き。子どもの頃の想い出や、現役時代に起きたシーンや監督時代の心理が音楽により、昨日のように甦る。

 小学生の頃の修学旅行で、サザンオールスターズが渚のシンドバッドを歌った。衝撃的だった……。「♪今何時?」と聞かれたら、殆どの人が「そうね♪だいだいねー♪」と応えた(歌った)。

 ブラジル留学時には長渕剛と浜田省吾の曲をよく聴いた。ホームシックで長い時間バスに揺られながらウォークマン、イヤホンから流れる彼らの曲を聴き、日本の事を、日本の友達の事を考えた……。
「おお♪順子~」

 Jリーグ発足後、僕は試合会場移動前に歌謡曲を聞いて試合に負ければ、次は聞く曲を変えたり、聞かなくなったり……、この曲を聴くと縁起が良いとか悪いとか……。

 子どもの頃、レコード大賞で聞いた布施明の「シクラメンの香り」はおふくろ(母親)を思い出す。歌詞を間違えないようにテレビ画面に釘付けになった。母親がよく応援していた(笑)が、テレビ全盛期だったのか? 字幕スーパーと歌う歌詞が間違えないようにドキドキしたのを今でも思い出す。そして、布施明がレコード大賞を獲ったのを母親と喜んだ。

 アビスパ福岡時代はMISIAを中心にミスチル、スピッツ、宇多田、浜崎、スピード、椎名林檎とヴェルディから移籍、悔しさを乗り越えて戦った頃を思い出す。良い歌が飛び交っていた。
 
 カラオケBOXが流行り、とんねるず、モーニング娘の曲を歌い、選手皆で盛り上がる。アビスパ福岡にとって、残留争いから闘えるチームに変革していく大事な時期だった。僕もまたサッカーをより深く知ることの出来た時期であった。

 1965年生まれはアイドル全盛期世代。筒美恭平作品では松本伊代さんのセンチメンタルジャーニー。「伊代はまだ16だからー♪」と歌った時、僕も16だった。早見優さん、斉藤由貴さん(1966年生)も同世代で出演していた。小泉今日子さん(1965年生)、薬師丸ひろ子さん(1964年生)の曲も違うアーティストが歌ったが、彼女たちも同世代だ。当時の曲は今でも口ずさむことができる。

 地下鉄での移動、長いバス移動、国内を飛行機で移動、アパートホテルでの生活。2018年サンパウロ へ8か月間住んだ時にはMISIAとあいみょんばかり聞いていた。

 音楽の授業では音符も読めず、歌も下手でカラオケも苦手な僕が音楽を語るなー!と言われそうだが、聴くのは自由だ。

 僕は生まれ変わってもサッカー選手の方が向いているのだろうが、音楽は人を長い時間幸せにする力がある。素晴らしい人たちばかりだ……。

 生のコンサート、ライヴ、生観戦するサッカーは、一概にその価値を比べることは出来ないが、音楽イベントの質の高さを感じると、プロサッカーとしても危機感を持たなければいけない。

 またこの歌を聞いて、この苦しかった「新型コロナウイルス感染」を思い出す。MISIAのライヴを鑑賞し帰りの車を運転しながら、そんなことを考えていた……。

2021年5月1日
三浦泰年
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