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【三浦泰年の情熱地泰】まさしく相手を翻弄した日本代表。さらに「日本サッカー」が強くなるために必要なことは?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年03月31日

毎回4年に1回巻き起こる議論。「世界で通用する日本代表かどうか?」

ハットトリックで大勝に貢献した大迫。モンゴルと格の違いを見せつけた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 高い“集中力”だったのではない。高い“インテリジェンス”だった。

 日本代表は、先日の韓国戦と同様に高いインテリジェンスを披露した。インテリジェンスとは、目に見えない選手間が理解しあったボールの動かし方に象徴される。お互いの特徴をよく分かっているチーム力ということだ。日本はチームの輪を感じさせていた。

 高い「集中力」という表現でも当てはまらないわけではないが、あまりにもレベルが標準過ぎる。集中して臨むのは当たり前であり、どのチームも集中はしているはずだ。仮に世界で闘う集団に集中力がなかったとしたら、世界どころかアジアも取れる訳がない。

 また、韓国戦に続きTVの音量を低めに見させてもらった。誰がどの様な批評をしたか分からないが、僕はこの試合を見て、強かった頃のブラジル代表を想い出した。

 モンゴル代表と、明らかにレベルの差があるとはいえ、14点という得点はなかなか入るものではない。日本代表のサッカーの質を表現できたのではないかと思う。

 親善試合の日韓戦からワールドカップ予選となってもメンタルが強く、何も変わらない。もちろん良い意味で変わらず、しっかり自分たちのサッカーを90分間、チャンスをもらったすべての選手がプレーした。

 昔はブラジル代表もどんな相手でも「ショー」のような試合を見せ、相手を翻弄した。
日本代表はまさしく今回の2試合で相手を翻弄した。

 相手のレベルは関係なく、自分たち(日本代表)のインテリジェンスの高さを見せつけたと思う。

 どんなに良い内容であったとしても、どんな点差がついたとしても、決して我を忘れて喜べないのが、そのステージでやっている人たち。見ている人たちは純粋に素直に手放しで喜び、一喜一憂してよいのがサッカーではあるが、それが出来ないのがサッカー界で育ててもらった我が身なのであろう……。

 ただ間違いなく今回の2試合を自信に変えていき、次も次も次も強い日本代表を見せつけてくれるであろう。間違いのない正確な判断。速い判断スピード。パススピードとパスの角度。タッチ数も走るスペースもチームとして感覚が一致していた。

「アジアは取れる」と簡単に思われてしまいそうな結果と内容を残した2試合。

 そうだとしても毎回4年に1回巻き起こる議論。「世界で通用する日本代表かどうか?」

 それは、ワールドカップ出場は当然であり、本大会でベスト8入りを果たせるようなチームに仕上がっているのかが、その議論の中心になる。もちろん、それを実現できなければその先は見えて来ないのだ。
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