• トップ
  • ニュース一覧
  • “刺客”が加わっても不動の存在であり続けるブスケッツ。「バルサがいい時は目立たず、負けた後は批判の槍玉に…」【現地発】

“刺客”が加わっても不動の存在であり続けるブスケッツ。「バルサがいい時は目立たず、負けた後は批判の槍玉に…」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2021年04月25日

クーマン監督による3-5-2の採用がプラスに

 プラスになったのがロナルド・クーマン監督による3-5-2の採用だ。サイド攻撃をウイングバックが一手に担うことで、ピッチ中央で数的優位の状況が作りやすくなり、アントワーヌ・グリエーズマンを筆頭にFWのプレスバックの効果も高まった。

 その中でブスケッツはマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、デヨング、メッシとともにセンターラインを形成。半径10メートルの円内で、攻守のバランスを取り、ワンタッチから攻撃のスピードを上げ、献身的なプレーで後方からチームを支えた。チームの連動性が高まったことで、カバーリングが遅れることも、左右に揺さぶられることも少なくなった。

 バルサがいいサッカーを見せる時は、ブスケッツは目立ちにくい。逆に試合に負けた後は、批判の槍玉に挙げられやすい。そしてその事実こそが、狭いスペースの中で淡々と仕事をこなすブスケッツという選手の特徴を示している。
 
 ブスケッツはそもそもスピードやフィジカルの強さを売りにしたことがない。体つきも華奢だ。しかし関係者の言葉を借りれば、その心と頭には類まれなメンタルタフネスとサッカーIQが備わっている。

 中盤の底に君臨し続けるブスケッツに引っ張られ、ここにきてバルサはチームとしての一体感が高まった。まるですべての選手が同じバリオで育ったようにプレーし、コパ・デル・レイとラ・リーガのドブレーテ(2冠)達成に向けて突き進んでいる。後退という行為はバルサにおいて厳禁のようだ。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事を翻訳配信しています。
【関連記事】
「怒号が響き渡った」久保建英と対峙したバルサDFにクーマン監督がプッツン→即交代の非情采配!「やり過ぎだ」
「クボにはひどい話だ」久保建英が身代わりでアーセナルへ? ESL離脱に激怒したペレス会長が“神童”の売却を拒否か
「クボの電撃ドリブルが霞んでいる」久保建英とバルサ有望株の1対1に現地注目!「彼の持ち味が…」
“戦力外”でもバルサに残ったプッチとレンタルに出たアレニャの明暗。「チーム選びを間違えると…」【小宮良之の日本サッカー兵法書】
「タケは全ての資質を備えていた。ただ…」久保建英が“苦悩した”ビジャレアル時代を元同僚ペドラサが語る【独占インタビュー/前編】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ