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“刺客”が加わっても不動の存在であり続けるブスケッツ。「バルサがいい時は目立たず、負けた後は批判の槍玉に…」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2021年04月25日

望むのは、人目を気にせずに生活すること

32歳になったいまもバルサで替えの利かない存在となっているブスケッツ。(C) Getty Images

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 セルヒオ・ブスケッツはピッチ内外を問わず、常に前を向いて生きてきた。バリオ(下町)育ちで、曲がったことが嫌い。バルセロナの関係者はその人柄についてこう語る。「イエスと言えばイエスだし、ノーと言えばノーだ」。

 ロナルド・アラウホが練習後に個別にビルドアップの改善法についてアドバイスを受けたことを明かし、フレンキー・デヨングは「入団してから、ブスケッツが最も親身になってサポートしてくれた」と感謝する。

 そんなブスケッツのプロ意識が高いのは自明の理だろう。サッカーのために日々節制と努力を惜しまず、インタビューの申し出やスポンサー契約のオファーがなくても一向に気に留める様子はない。友人の一人はこう証言する。

「万人受けしないという声がある。僕から言わせれば、ただ単に自己演出することに興味がないだけだ。ようは他人に自分の話をされるのが苦手なんだ。それがセルヒオだ」。

 ブスケッツが望むのは、人目を気にせずに生活すること。だからこそ家族との何気ない日常の幸せを大切にし、スキャンダルとも無縁だ。

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 サッカー選手はピッチで結果を出せばいい。それがブスケッツのスタンスなのだ。自らを表現するための最良のツールがボールであり、シャビとアンドレス・イニエスタと盤石の中盤トリオを形成し、バルサに栄光をもたらした。その間、ハビエル・マスチェラーノ、ヤヤ・トゥーレ、シャビとイニエスタとのユニット解体後もアルトゥール、そして今シーズンはミラレム・ピャニッチと入れ替わり立ち替わり“刺客”が加わったが、不動の存在であり続けている。

 実際、32歳になったが、中盤の底というバルサスタイルの肝となるポジションから試合を動かすことことにかけてブスケッツの右に出る者はいない。そんな彼が輝くためにはチーム全体が高く押し上げてコンパクトな陣形を保ち、ポゼッションで優位に立つことが条件だ。時間とスペースの概念を熟知し、最適なタイミングでプレスをかけ、リオネル・メッシと絶妙なハーモニーを奏でる。
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