• トップ
  • ニュース一覧
  • 「これこそ、フットボールへの愛だ」たった2日で勝利! イングランドの“スーパーリーグ徹底抗戦”にフランスから喝采の嵐!【現地発】

「これこそ、フットボールへの愛だ」たった2日で勝利! イングランドの“スーパーリーグ徹底抗戦”にフランスから喝采の嵐!【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

結城麻里

2021年04月23日

「頑強に踏ん張った」

ESL参加を拒否したパリSGのナセル・アルケライフィ会長の姿勢も高く評価されている。 (C)Getty Images

画像を見る

 一方、イングランドサポーターも79%がスーパーリーグに反対。保守派のボリス・ジョンソン首相さえ、「フットボールファンの利益に反し、コンペティションの本質的原則に反するこのプロジェクトを我々が支持しないのは、当然である」と表明するに至った。

 こうしたイングランドの闘いに『L’EQUIPE』のヴァンサン・デュリュック記者は、「フットボールへの愛、歴史へのリスペクト、19世紀末に労働者階級によって生み出された、クラブとは何よりもまずコミュニティなのだという思想への愛着を身にまとって、まさにイングランドこそが、このプロジェクトを失敗させる闘いに最もよく参加した」と喝采を送った。

 そしてここフランスでも、スーパーリーグ構想には圧倒的多数が猛反発。サポーターたちのこんな言葉が紹介されている。

「今回のスーパーリーグ構想は、怪物フランケンシュタインが自分をつくってくれた者を貪ってしまう寓話と同じで、資本主義が極端に推し進められた結末だ」
 
「本当のフットとは、ポセッション18%、シュート2本にもかかわらず、セルティックがバルサに2-1で勝ったり、アヤックスが灰の中から蘇って残酷にも準決勝で挫折したり、マックスウェル・コルネがシティを十字架にかけたり、ドルトムントのレバンドフスキがレアル・マドリー相手に4ゴールを叩き入れたり、初出場にもかかわらずアタランタが準々決勝に駒を進めたりする。それなのだ」

 フランスでは、金満主義で叩かれ続けてきたパリ・サンジェルマンのナセル・アルケライフィ会長が今回しっかり抵抗して「ノン」を突きつけたことにも、「頑強に踏ん張った」「なびかなかった」と賛辞を送っている。また前述マルセイユのアメリカ人富豪フランク・マッコートも、マルセイユには「参加チャンス」があったにもかかわらず「ノー」を突きつけ、一目置かれた。

 フットボールとは何か――。

 ただのショービジネスが欲しいなら、世界的映画スターや歌手を並べて華麗なドレスでイベントをすればよい。だがフットボールはスポーツなのである。ワールドクラスの22クラブを集めて試合をするだけなら、ただのショー。12メガクラブとアメリカ巨大銀行だけが儲かる舞台で、お情けに数クラブを加えて疑似大会を開催しても、やはりただのショー。選手たちは人寄せパンダもいいところである。
 
【関連記事】
「まるで誰かを殺したかのよう」ESLへの猛烈批判にペレス会長は落胆も…「ユベントスとミランは離脱していない」と諦めず
「人件費が収支の6~7割なんて」ESL撤退も…ユベントス&インテルの幹部が現モデルに“時代遅れ”と警鐘!
「60時間で10クラブが撤退」ついにユベントスも離脱でスーパーリーグは完全崩壊! 残されたスペイン2強はどうする?
「小学生でも飛ぶよ」相手FK時に再びやらかしたC・ロナウドに辛辣批判が殺到!「ゆるキャラはいらない、邪魔」との声も
「サッカーを救うためのリーグだ」“欧州スーパーリーグ”を先導するペレス会長が批判に反論!UEFA・FIFAの“脅迫”も一蹴

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ