「頑強に踏ん張った」
一方、イングランドサポーターも79%がスーパーリーグに反対。保守派のボリス・ジョンソン首相さえ、「フットボールファンの利益に反し、コンペティションの本質的原則に反するこのプロジェクトを我々が支持しないのは、当然である」と表明するに至った。
こうしたイングランドの闘いに『L’EQUIPE』のヴァンサン・デュリュック記者は、「フットボールへの愛、歴史へのリスペクト、19世紀末に労働者階級によって生み出された、クラブとは何よりもまずコミュニティなのだという思想への愛着を身にまとって、まさにイングランドこそが、このプロジェクトを失敗させる闘いに最もよく参加した」と喝采を送った。
そしてここフランスでも、スーパーリーグ構想には圧倒的多数が猛反発。サポーターたちのこんな言葉が紹介されている。
「今回のスーパーリーグ構想は、怪物フランケンシュタインが自分をつくってくれた者を貪ってしまう寓話と同じで、資本主義が極端に推し進められた結末だ」
こうしたイングランドの闘いに『L’EQUIPE』のヴァンサン・デュリュック記者は、「フットボールへの愛、歴史へのリスペクト、19世紀末に労働者階級によって生み出された、クラブとは何よりもまずコミュニティなのだという思想への愛着を身にまとって、まさにイングランドこそが、このプロジェクトを失敗させる闘いに最もよく参加した」と喝采を送った。
そしてここフランスでも、スーパーリーグ構想には圧倒的多数が猛反発。サポーターたちのこんな言葉が紹介されている。
「今回のスーパーリーグ構想は、怪物フランケンシュタインが自分をつくってくれた者を貪ってしまう寓話と同じで、資本主義が極端に推し進められた結末だ」
「本当のフットとは、ポセッション18%、シュート2本にもかかわらず、セルティックがバルサに2-1で勝ったり、アヤックスが灰の中から蘇って残酷にも準決勝で挫折したり、マックスウェル・コルネがシティを十字架にかけたり、ドルトムントのレバンドフスキがレアル・マドリー相手に4ゴールを叩き入れたり、初出場にもかかわらずアタランタが準々決勝に駒を進めたりする。それなのだ」
フランスでは、金満主義で叩かれ続けてきたパリ・サンジェルマンのナセル・アルケライフィ会長が今回しっかり抵抗して「ノン」を突きつけたことにも、「頑強に踏ん張った」「なびかなかった」と賛辞を送っている。また前述マルセイユのアメリカ人富豪フランク・マッコートも、マルセイユには「参加チャンス」があったにもかかわらず「ノー」を突きつけ、一目置かれた。
フットボールとは何か――。
ただのショービジネスが欲しいなら、世界的映画スターや歌手を並べて華麗なドレスでイベントをすればよい。だがフットボールはスポーツなのである。ワールドクラスの22クラブを集めて試合をするだけなら、ただのショー。12メガクラブとアメリカ巨大銀行だけが儲かる舞台で、お情けに数クラブを加えて疑似大会を開催しても、やはりただのショー。選手たちは人寄せパンダもいいところである。
フランスでは、金満主義で叩かれ続けてきたパリ・サンジェルマンのナセル・アルケライフィ会長が今回しっかり抵抗して「ノン」を突きつけたことにも、「頑強に踏ん張った」「なびかなかった」と賛辞を送っている。また前述マルセイユのアメリカ人富豪フランク・マッコートも、マルセイユには「参加チャンス」があったにもかかわらず「ノー」を突きつけ、一目置かれた。
フットボールとは何か――。
ただのショービジネスが欲しいなら、世界的映画スターや歌手を並べて華麗なドレスでイベントをすればよい。だがフットボールはスポーツなのである。ワールドクラスの22クラブを集めて試合をするだけなら、ただのショー。12メガクラブとアメリカ巨大銀行だけが儲かる舞台で、お情けに数クラブを加えて疑似大会を開催しても、やはりただのショー。選手たちは人寄せパンダもいいところである。