「リアリストの広島」の本領を発揮し、13年7月以来の5連勝。
【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 6
ハイボールの処理、セービングともに安定。終了間際の大久保のシュートも冷静に防ぎ、最終ラインと連係してクリーンシートを達成した。
DF
4 水本裕貴 6.5
ラインを保ちつつ、自らのテリトリーを危なげなくディフェンス。後半は、サイドに流れ気味の大久保をきっちりと捕まえて封じた。
5 千葉和彦 7
中央に入ってくるくさびを迎撃し、ことごとく封殺。対人、読み、状況判断のすべてで90分間通して高水準を保ち、虎の子の1点を守り切った。
33 塩谷 司 6.5
スピード、フィジカルともにレナトを上回る。ドリブルのコースもしっかり読み、相手を押し返した。ボールを失う場面は普段よりやや多かったか。
MF
6 青山敏弘 6
ボールロストやらしくないパスミスもあったとはいえ、ミドルシュートでゴールを狙い、守備では球際で身体を張る気迫溢れるプレーを見せた。
8 森﨑和幸 6.5
局面に顔を出す嗅覚、狙いを定めての的確なボール奪取はさすが。ミドルサードを幅広くカバーして、川崎の攻撃に粘り強く対応した。
14 ミキッチ 6
リスク回避のチーム戦術の煽りを受け、突破どころかボールに触れる回数も数える程度。それでも相手のウイングバックを封じるタスクはまっとうした。
18 柏 好文 5.5
守備の時間が長く、終盤スタミナ切れに。71分、井川に裏を取られたシーンでは失点してもおかしくなく、本人も不満の残る結果だ。
9 ドウグラス 6
川崎守備陣の“お見合い”を見逃さず、ボールをかっさらって先制弾。焦れる展開にも耐え、粘り強くチームディフェンスをこなした。
30 柴﨑晃誠 6
安定のバランスマネジメントでピンチを回避。サイドと連動した攻撃はほとんど見られなかったが、シャドーが板についてきた印象だ。
FW
11 佐藤寿人 6
ひとり前線に残り、黙々とカウンターに備える。チェイシングも怠らず自陣深くまで戻って上下動したが、シュート0本は少々寂しい。
交代出場
FW
29 浅野拓磨 6
65分過ぎから一気にギアチェンジ。自慢のスピードで裏のスペースを狙いつつ、サイドアタックに合わせて走り込み、存在感を示した。
MF
27 清水航平 6
相手にポゼッションさせる時間帯が長かったが、身体を張ってボックス内への侵入を防いだ。攻撃では正確なクロスでチャンスメーク。
MF
24 野津田岳人 -
好調の勢いそのままに、キレのある動きで猛チャージ。攻撃での決定的な仕事こそなかったが、試合の流れを崩さず無失点に貢献した。
監督
森保 一 6.5
2戦連続で得意とする先行逃げ切りのゲームプランに持ち込む。勝利目前のなか、3枚目のカードで攻撃的な野津田を投入した点も好感が持てる。
川崎=取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
広島=取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。