「僕らがボールを握って主導権を掴むサッカーをする。かなりハイレベルなことを求めている」
「今年のチームは伝統的な前からの強烈なプレッシングができるだけじゃなく、前線でためたり、中盤でテンポ良くパスを繋いだり、後ろからビルドアップをしたりと、プレスがはまらない状態でも次の手を打てるチームになっている」
こう語るのは就任2年目の流経大柏・榎本雅大監督だ。本田裕一郎前監督時代からコーチとしてチームを見続けてきた指揮官は、前任が築き上げた前線からのハイプレスを継承しながらも、そこから二の手、三の手を選択し、速攻と遅攻を使い分けながら相手の組織を崩していくサッカーを標榜する。ミーティングや映像分析などを増やし、より緻密に選手たちに戦術や狙いを落とし込んでいくアプローチをとった。
さらに今年のチームは選手からのアクションも活発だった。今年のチームを牽引するFW渋谷諒太キャプテンはこう口にする。
「プレミアリーグだとJクラブユースが多く、高校のチームは守備からのカウンターというイメージを持たれてしまう。僕らは絶対にそのイメージを覆したいんです。ハイプレスは伝統として持ちながらも、僕らがボールを握って主導権を掴むサッカーをする。かなりハイレベルなことを求めていることは僕らも榎本監督も一緒。難しいことをやるなら全員でコミュニケーションをとりながら、全員でトライしようという環境になっている」
今年のチームの絶対的なエースストライカーである川畑優翔もこう続く。
「今年はハイレベルなことをトライしていることは全員が分かっていて、選手の理解力と考える力が大事になります。だからこそ、スタッフに言われたことをやるだけじゃダメ。仮に1を言われたら2、3できるようなチームにしたい。ミーティングもやって考えてやるようにしています」
彼らが中心となって、選手間ミーティングを活発に行ない、練習でも疑問や課題解決に向けて何度も話を重ねた。その結果、開幕戦では大宮アルディージャU-18を4-0で下すと、2節の浦和レッズユース戦も2-1で制した。清水ユース戦で初黒星を喫したが、内容を見れば今季の流経大柏の強さは十分に証明された。
「ここからです。長いリーグ戦は結果が出ないこともあると思うので、ここでもう一度自分たちがやるべきことを見つめ直して、話し合いを重ねて、もっと隙のないチームにしていきたい」
渋谷がこう語ったように、今年の流経大柏には選手たちで軌道修正する力がある。敗戦を喫した後だからこそ、チームの真価が問われる。4節の相手は柏レイソルU-18との『柏ダービー』だ。2度目の優勝を狙う流経大柏が再び力強い一歩を踏み出せるか注目だ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
こう語るのは就任2年目の流経大柏・榎本雅大監督だ。本田裕一郎前監督時代からコーチとしてチームを見続けてきた指揮官は、前任が築き上げた前線からのハイプレスを継承しながらも、そこから二の手、三の手を選択し、速攻と遅攻を使い分けながら相手の組織を崩していくサッカーを標榜する。ミーティングや映像分析などを増やし、より緻密に選手たちに戦術や狙いを落とし込んでいくアプローチをとった。
さらに今年のチームは選手からのアクションも活発だった。今年のチームを牽引するFW渋谷諒太キャプテンはこう口にする。
「プレミアリーグだとJクラブユースが多く、高校のチームは守備からのカウンターというイメージを持たれてしまう。僕らは絶対にそのイメージを覆したいんです。ハイプレスは伝統として持ちながらも、僕らがボールを握って主導権を掴むサッカーをする。かなりハイレベルなことを求めていることは僕らも榎本監督も一緒。難しいことをやるなら全員でコミュニケーションをとりながら、全員でトライしようという環境になっている」
今年のチームの絶対的なエースストライカーである川畑優翔もこう続く。
「今年はハイレベルなことをトライしていることは全員が分かっていて、選手の理解力と考える力が大事になります。だからこそ、スタッフに言われたことをやるだけじゃダメ。仮に1を言われたら2、3できるようなチームにしたい。ミーティングもやって考えてやるようにしています」
彼らが中心となって、選手間ミーティングを活発に行ない、練習でも疑問や課題解決に向けて何度も話を重ねた。その結果、開幕戦では大宮アルディージャU-18を4-0で下すと、2節の浦和レッズユース戦も2-1で制した。清水ユース戦で初黒星を喫したが、内容を見れば今季の流経大柏の強さは十分に証明された。
「ここからです。長いリーグ戦は結果が出ないこともあると思うので、ここでもう一度自分たちがやるべきことを見つめ直して、話し合いを重ねて、もっと隙のないチームにしていきたい」
渋谷がこう語ったように、今年の流経大柏には選手たちで軌道修正する力がある。敗戦を喫した後だからこそ、チームの真価が問われる。4節の相手は柏レイソルU-18との『柏ダービー』だ。2度目の優勝を狙う流経大柏が再び力強い一歩を踏み出せるか注目だ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)