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日本が優秀なGKを育てるためには何が必要なのか?「ファン・デル・サルは12歳、レーマンも11歳までは…」

カテゴリ:連載・コラム

加部 究

2021年04月20日

将来あるGKたちに必要なフィールドプレーヤー経験と個々の成長に焦点を当てた育成

現在、ペイトン氏は兵庫県の相生学院高サッカー部でアドバイザーとしてGKの育成に努める。写真:相生学院高サッカー部提供

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 また将来GKになる選手でも、出発点ではフィールドプレーヤーを経験しておくべきだと指摘する。

「私の息子は4歳からサッカーを始め、最初からGKをやりたがっていた。でも私はスクールのコーチに、最初はフィールドでプレーをさせるように頼んだ。ファン・デル・サルは12歳までセンターバックをやっていたし、レーマンも11歳まではトップ下でプレーしていた。少なくとも8歳くらいまでは、サッカーという競技を理解することが大切なんだ。そのためにはフィールドを走り回りながら試合というものを学んでいく方がいい。私の息子は13歳になり、GKとして少しずつ成長しているところだ」

 一方で若年代での勝利至上傾向が、メンタル面の成長に悪影響を及ぼしていると考える。
「トレーニングで一番大切なのは、自分のポジションでのプレーを楽しむことだ。そのためにコーチは、端的に目的を伝えていく必要がある。例えば、ストライカーなら最初はゴールを奪うとか……。楽しめば自然と判断も速くなっていくものだ。逆にコーチの役目は、いかにシンプルなトレーニングを組み立てられるか、になる」

 育成年代のコーチは、チームの勝利より個々の成長に焦点を当てて仕事をする。これはイングランドに限らず「欧州大陸全体に共通した認識だ」と言い切る。

「成長段階では、勝ったり負けたり、あるいは成功したりミスしたり、それらが全て当たり前の出来事なんだ。そして成長のためには、あまり勝敗を深刻に捉えるべきではない。勝って成長しないより、負けて成長する方がずっと良いわけだからね」

 そう話してペイトンは、さらに言葉を繋ぐ。
「先日息子がカップ戦決勝で負けて泣いていた。13歳で14個のメダルをもらうほど成功しているのにね……。もちろん選手は、どんな年齢でも勝ちたがるし、それは良いことだ。でもコーチにとって最も大切なのは、選手たちをどう成長させるかだ。日本では、特に若いGKに大きな心理的重圧をかけ過ぎる傾向がある。子どもの頃から、ミスをして負けると自分のせいだと考えるようになりがちだ。これが欧州だと、自分でミスをしても他のDFのせいにして捌け口にすることも多々あるのにね」
 
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