【川崎】登里享平が引き継ぐ“バンディエラの意志”。クラブの伝統の担い手に

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2021年04月08日

「フロンターレの色を継承したい」

チームは鳥栖戦でJ1通算300勝を達成。新たな歴史を刻んだ。(C)SOCCER DIGEST

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 今季、これまでは中村が行なっていたSNS上で試合後の選手の表情や声をいち早くアップする作業を登里は受け継いでいる。登里にとってクラブのバンディエラである中村憲剛は特別な存在だ。簡単には偉大な14番の代わりにはなれないと理解しているだろう。それでも受け継ぐ意志を強く抱えている。その想いを訊けば、熱い言葉が返ってくる。

「(ケンゴさんは)すべてにおいてのエンターテイナーというか、やっぱり看板の選手でしたし、“フロンターレ=ケンゴさん”でした。チームを内外で引っ張ってくれていましたし、常にサポーターの想いを汲み取って行動をしてくれていたので、そういう人がいなくなって、サポーターの求めていることを受け継ぐ形になりましたが、そういうことはやっぱり大事だと改めて感じています。

 そこはしっかり受け継いでいきたいですし、ケンゴさんからもらったバトンをこれからは若い選手にも受け継ぎ、フロンターレの色を継承したいです」
 
 今季の目標はゴールやアシストといった目に目る結果を例年以上に残すこと。そして攻守においてよりインテンシティの高いプレーを見せること。

「(目標の)数字を言ったらあれなので(笑)」

 おどけてみせるが、意気込みは強い。ピッチで輝き示せば、初の日本代表だって見えてくるかもしれない。そんな期待をしつつ、伝統を受け継ぐ明るい男は、これからも勝利記録を更新していくであろうチームにおいて、ピッチ外でも重要な役割を果たすはずだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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