チェルシーOBは頭を使わないサッカーをしていた反動で?
田邊:去年のユナイテッド対アーセナル戦とは明らかに状況が違うし、だからこそ僕は、アンリの発言にちょっと驚いていて。
山中:『スカイ』の解説のやつですよね? 「ゴールキーパー、センターバック、ボランチ、センターフォワードを全取っ替えしない限り、アーセナルはタイトルを取れない」という。僕はアンリの言う通りだと思いますけど(笑)。
田邊:もちろんアーセナルファンが、あわよくばチェルシーに勝って、奇跡の逆転優勝を狙いたいと思っていた気持ちはわからなくもない。
でもチェルシーとの戦力差や試合展開を考えれば、引き分けというのは決して悪い結果ではないはずだった。なのにあそこまで感情的というか、現在のチームを否定するようなコメントをしたのは意外でした。
山中:アーセナルはリーグで8連勝中だったし、優勝はできないとしても、2位の座を確実にする上でも、勝ってほしいと思っていたんじゃないですか。あとはとにかく、モウリーニョのチェルシーにだけは負けてほしくなかったと。
田邊:その点はヴェンゲルさんと一緒。でも、このタイミングで「背骨を総取っ替えしろ」と言われても、現場はつらいですよね。仮に同じアーセナルのOBでも、プチあたりだったら、もう少し建設的な話をすると思うんだけどなあ。
山中:多分、アンリは解説をしながら、自分がピッチに立って戦っているような気分になったんでしょうね、自分の銅像も立っているスタジアムで。現在の仕事は、監督になる準備が整うまでの繋ぎとも言われていますし。
田邊:いずれにしてもアンリの発言は、彼の独特なスタンスやキャラクター=頭が切れて言葉も持っていて、サッカーを見る目ももちろんある。でも微妙に突き放した物言いをする傾向にあるというのが、改めて分かったという意味でも面白かった。
山中:フランス人ぽいのかもしれませんけどね。でもキャンベルあたりよりは、絶対にマシですよ。彼は顔を白塗りにして写真に収まったり、発言の内容に関しても、サッカー以外のところで変な物議を醸したりする。
田邊:自分が白人だったなら、代表でキャプテンをしていたはずだとか。
山中:おいおい、いきなりなんて事を口走るんだと(苦笑)。
田邊:キャンベルはともかくとしても、アーセナルのOBはメディアによく登場しますよね。解説者になっている人間も多いし。実はこれもチェルシーとの密かな違いなのかなという気がしていて。山中さんの印象はどうですか?
山中:それは言えますね。チェルシーの場合、そこそこ名前が通っていた選手は、指導者寄りのキャリアを選ぶ傾向が強い。現役時代、頭を使わないサッカーをしていた反動で、引退後に頭を使いたいと思うのかもしれない(笑)。
実際、チェルシーのOBで解説者というと、レイ・ウィルキンスくらいしかいないんじゃないですか? スカイがCLの中継をする際に時々出ますが、そのレイにしてもチェルシー一筋だったわけじゃない。でもグレン・ホドルやルート・フリットよりはOB色が強い。
山中:『スカイ』の解説のやつですよね? 「ゴールキーパー、センターバック、ボランチ、センターフォワードを全取っ替えしない限り、アーセナルはタイトルを取れない」という。僕はアンリの言う通りだと思いますけど(笑)。
田邊:もちろんアーセナルファンが、あわよくばチェルシーに勝って、奇跡の逆転優勝を狙いたいと思っていた気持ちはわからなくもない。
でもチェルシーとの戦力差や試合展開を考えれば、引き分けというのは決して悪い結果ではないはずだった。なのにあそこまで感情的というか、現在のチームを否定するようなコメントをしたのは意外でした。
山中:アーセナルはリーグで8連勝中だったし、優勝はできないとしても、2位の座を確実にする上でも、勝ってほしいと思っていたんじゃないですか。あとはとにかく、モウリーニョのチェルシーにだけは負けてほしくなかったと。
田邊:その点はヴェンゲルさんと一緒。でも、このタイミングで「背骨を総取っ替えしろ」と言われても、現場はつらいですよね。仮に同じアーセナルのOBでも、プチあたりだったら、もう少し建設的な話をすると思うんだけどなあ。
山中:多分、アンリは解説をしながら、自分がピッチに立って戦っているような気分になったんでしょうね、自分の銅像も立っているスタジアムで。現在の仕事は、監督になる準備が整うまでの繋ぎとも言われていますし。
田邊:いずれにしてもアンリの発言は、彼の独特なスタンスやキャラクター=頭が切れて言葉も持っていて、サッカーを見る目ももちろんある。でも微妙に突き放した物言いをする傾向にあるというのが、改めて分かったという意味でも面白かった。
山中:フランス人ぽいのかもしれませんけどね。でもキャンベルあたりよりは、絶対にマシですよ。彼は顔を白塗りにして写真に収まったり、発言の内容に関しても、サッカー以外のところで変な物議を醸したりする。
田邊:自分が白人だったなら、代表でキャプテンをしていたはずだとか。
山中:おいおい、いきなりなんて事を口走るんだと(苦笑)。
田邊:キャンベルはともかくとしても、アーセナルのOBはメディアによく登場しますよね。解説者になっている人間も多いし。実はこれもチェルシーとの密かな違いなのかなという気がしていて。山中さんの印象はどうですか?
山中:それは言えますね。チェルシーの場合、そこそこ名前が通っていた選手は、指導者寄りのキャリアを選ぶ傾向が強い。現役時代、頭を使わないサッカーをしていた反動で、引退後に頭を使いたいと思うのかもしれない(笑)。
実際、チェルシーのOBで解説者というと、レイ・ウィルキンスくらいしかいないんじゃないですか? スカイがCLの中継をする際に時々出ますが、そのレイにしてもチェルシー一筋だったわけじゃない。でもグレン・ホドルやルート・フリットよりはOB色が強い。