アドリアーノのCF起用に見切りをつけるのもひとつの策。
依然として流れのなかからゴールが生まれない点を踏まえても、攻撃陣の再編を検討すべきではないか。1トップ+2シャドーの連動性に拘るとすれば、アドリアーノのCF起用に見切りをつけるのもひとつの策だろう。
助っ人として加入したものの、ここまでわずか1得点と期待外れの出来で、加えて前線でタメを作れていない状況からすると、必ずしもこのブラジル人助っ人に拘る必要はない。年齢的な不安が付きまとうが、ポストプレーに長けている盛田をCFで起用し、シャドーとの連係を強化するほうが得策なようにも映る。
さらに言えば、勢いのある若手の起用に懸けてみても良い。浦和戦の後半途中から出場した大卒ルーキーの伊東、“プラチナ世代”の堀米はその筆頭だ。3-4-2-1から5-3-2へシフトしたなかで、前者は2トップの一角でスピード豊かな突破から二度の決定機を掴み、中盤に入った後者はスペースで巧みにパスを引き出しながら、正確なキックでリズムを生み出した。
経験の浅さからリスクも伴うが、今の状況でそれを恐れてはいられない。「相手の疲労もあったが、流れを変えてくれたのは確か。そういう意味では先発で出たらどこまでやってくれるのか」(新井)との期待に懸けてみる価値はある。
昨季を振り返れば、同じように攻撃面に悩みを抱えたシーズン終盤戦で、スタンドプレーに走る傾向があったエース・クリスティアーノ(現・柏)を先発から外す城福前監督の采配が実り、連動性を生み出した。もちろん当時と状況はまったく同じではないが、的確に問題点を捉え、柔軟性のある采配を樋口監督にも求めたい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
助っ人として加入したものの、ここまでわずか1得点と期待外れの出来で、加えて前線でタメを作れていない状況からすると、必ずしもこのブラジル人助っ人に拘る必要はない。年齢的な不安が付きまとうが、ポストプレーに長けている盛田をCFで起用し、シャドーとの連係を強化するほうが得策なようにも映る。
さらに言えば、勢いのある若手の起用に懸けてみても良い。浦和戦の後半途中から出場した大卒ルーキーの伊東、“プラチナ世代”の堀米はその筆頭だ。3-4-2-1から5-3-2へシフトしたなかで、前者は2トップの一角でスピード豊かな突破から二度の決定機を掴み、中盤に入った後者はスペースで巧みにパスを引き出しながら、正確なキックでリズムを生み出した。
経験の浅さからリスクも伴うが、今の状況でそれを恐れてはいられない。「相手の疲労もあったが、流れを変えてくれたのは確か。そういう意味では先発で出たらどこまでやってくれるのか」(新井)との期待に懸けてみる価値はある。
昨季を振り返れば、同じように攻撃面に悩みを抱えたシーズン終盤戦で、スタンドプレーに走る傾向があったエース・クリスティアーノ(現・柏)を先発から外す城福前監督の采配が実り、連動性を生み出した。もちろん当時と状況はまったく同じではないが、的確に問題点を捉え、柔軟性のある采配を樋口監督にも求めたい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)