【仙台】勝者と敗者を隔てる壁を乗り越えられるか

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2015年04月30日

ブラジル人指揮官の勝利を引き寄せる目。

リーグ戦3連敗で順位は13位まで降下。試合内容は良いだけに、渡邉監督には流れを手放した際の手腕に期待がかかる。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 仙台がふた桁勝点の壁を破れない。リーグ5節まで2勝3分で勝点9を稼いだが、6節以降は川崎、松本、そして今節の鹿島と3連敗。勝点を「10」に乗せられないまま4月を終えることとなり、順位も13位まで下落した。

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 後ろを振り返れば新潟(15位)のほかに、昇格組の松本(14位)や山形(17位)、昨季に残留争いを繰り広げた清水(16位)、甲府(18位)らが名を連ね、全17試合で行なわれる1stステージのほぼ半分を終えて、ここ2シーズンの定位置に落ち着いてしまった感すらある。

「1点返せたことは連戦のなかで前向きな要素になる」
 
「勝って浮かれず、負けてうなだれず。切り替えることが大切だ」
 
 鹿島戦後の会見で渡邉監督はそう話したが、4月8日のナビスコカップ3節・神戸戦から6戦未勝利(うち敗戦は4)。現状を「ポジティブに捉えろ」と言うには違和感がある。確かに鹿島戦の前半では、相手を上回る数の決定機を作ったかもしれない。だが、サッカーは45分ではなく90分間で争われるもの。
 
 敵将のトニーニョ・セレーゾは「レフリングは両チームにとって非常に良かった。我々監督陣は、普段はレフェリーの文句しか言わないので良い時は褒めないといけません」と試合を裁いた審判団に敬意を表しつつ、90分の重要性を改めて教えてくれた。
 
「立ち上がり20分から25分くらいは相手に圧力をかけられて、相手のペースに合わせたサッカーをしてしまった。仙台はダイナミックなサッカーをやろうとしていると感じられたし、渡邉監督を讃えたい」
 
「一般的に考えて(仙台のペースを保てるのは)15分から20分。最大でも25分くらいだ。90分をとおしてやろうというのは難しいことで、鹿島は仙台がペースダウンしてから落ち着いてプレーできればと思っていた」
 
 対して渡邉監督は、ハーフタイムに「攻撃はテンポ良く、ボールの動かし方も良い。守備はブロックを組んで、狙いを持ってできているので慌てないこと」と選手を鼓舞して「今の状態を続けていこう」と後半のピッチに選手たちを送り出している。
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