• トップ
  • ニュース一覧
  • ベストゲームの中に見えた課題…アルゼンチンが示した日本が未だ到達できていない領域とは?

ベストゲームの中に見えた課題…アルゼンチンが示した日本が未だ到達できていない領域とは?

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2021年03月30日

日本は反撃に出た相手をいなすような戦いができたか?

 北九州で行なわれた第2戦で、日本は全体を通して主導権を握り続けたが、ゲーム中の変化は主に選手交代によってもたらされたもの。戦い方に関しては終始一貫していて、反撃に出た相手をいなすような戦いができたわけでも、焦る相手をより困らせ、追い込んだわけでもない。

 このチームは3-4-2-1、4-2-3-1の両システムにトライしているが、それこそ相手の出方や戦況に応じてシステムを自在に操り、戦い方を変えるレベルには、まだまだ到達していない。この辺りが、今後のチームのテーマだろう。

 今回、日本は堂安律、冨安健洋、上田綺世、前田大然といった中心メンバーを欠いたが、それはアルゼンチンも同じで、ベストメンバーではない。FWラウタロ・マルティネス(インテル/A代表に専念の可能性も)、FWニコラス・ゴンサレス(シュツットガルト)、DFリサンドロ・マルティネス(アヤックス)、DFレオナルド・バレルディ(マルセイユ)、マティアス・サラチョ(アトレチコ・ミネイロ)といったメンバーが今回、来日していない。

「本大会になると、まったく違う力を出してくると思うので、今日勝ったことで選手は自信を手にしたと思いますが、それが過信にならないように、もっともっと成長していきたい」

 横内監督は試合後のオンライン会見でそう語ったが、まさにその通りだろう。逆に、今回はアルゼンチンを、19年10月にはブラジルを下したことで、オリンピック出場国の日本に対する警戒心は強まっているに違いない。

 それを乗り越えて金メダルを獲得するためには、どんなメンバーが出場しても強みを発揮したうえで、臨機応変な戦い方もできるようになることが必要だ。

取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)
【関連記事】
まさに“お手上げ”状態。「状況を変える手段がない」アルゼンチン代表の敗北を、地元メディアは辛口評価!
【セルジオ越後】こんな“板倉デー”は滅多にないね。ただ、快勝したアルゼンチン戦のMVPは…
U-24日本、田中&板倉の奮闘でボランチ競争激化!一方で「ポスト大迫&長友」問題は…アルゼンチン2連戦検証
【アルゼンチン戦|戦評】ひとり入るだけでここまで変わるのか。“17番”がもたらした「劇的な効果」
「やはり別格だった!」アルゼンチン戦で2Aの久保建英に韓国メディアが熱視線!「75分間で十二分の存在感」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ