「1-1になっても、ヤバイというマイナスな雰囲気はなかった」(高山)
とはいえ、昨季5位で今季も上位に位置する鳥栖は、やはり地力がある。徹底的にロングボールを放り込み、湘南が高く設定しようとする最終ラインをパワーで押し下げ、そこにセカンドボールを拾おうとする藤田らが絡んでくる。そうやって鳥栖に傾いた時間帯に、藤田のFKから谷口の同点ゴールが決まった。
それでも、この日の湘南はここで崩れなかった。「1-1になっても、ヤバイというマイナスな雰囲気はなかった」と高山も振り返る。
運動量、球際の強さ、縦へのスピード。スタイルは異なるが、チームとしての武器が似る鳥栖に対し、一つひとつの要素で上回っていく。
そして63分、坪井からキム・ジョンピルに交代。キム・ジョンピルは右ストッパーに、遠藤がリベロに入る。「決して『守れ』というメッセージではないことは伝わっていたはず」と曺監督が言うとおり、その一手が合図になったかのように湘南が再び攻勢に立つ。
直後の64分、ゴール前の混戦から高山がDF陣を引き付けて中央へカットイン。「あまり考えず、『打ってしまえ』と思っていた」という一撃が鳥栖ゴールに突き刺さった。
さらに5分後、「マークがついていなかったので、チャンスだった。そこに洋平(キッカーの大竹)から絶妙なボールが来た」という島村の渾身のヘッドで、3-1にリードを広げると、76分、理想的なパスとランを組み合わせたコンビネーションから、菊地俊のシュートのこぼれ球を再び島村が押し込んだ。
その後、豊田に1点を返され、「次の1点が鳥栖に入ったら、どうなるか分からない」という緊張感が張り詰めるなか、長い5分間のアディショナルタイムを経て、湘南の勝利を告げる笛が鳴り響く。
GK林が負傷離脱した影響があったとはいえ、堅守が自慢の鳥栖から4ゴールを奪ったことは高く評価できる。しかも4得点は10年、13年のJ1挑戦時には一度もなかった。今季ホーム初勝利。BMWスタジアムでのJ1勝利は、13年24節の仙台戦(8月31日/3-2)以来である。
それでも、この日の湘南はここで崩れなかった。「1-1になっても、ヤバイというマイナスな雰囲気はなかった」と高山も振り返る。
運動量、球際の強さ、縦へのスピード。スタイルは異なるが、チームとしての武器が似る鳥栖に対し、一つひとつの要素で上回っていく。
そして63分、坪井からキム・ジョンピルに交代。キム・ジョンピルは右ストッパーに、遠藤がリベロに入る。「決して『守れ』というメッセージではないことは伝わっていたはず」と曺監督が言うとおり、その一手が合図になったかのように湘南が再び攻勢に立つ。
直後の64分、ゴール前の混戦から高山がDF陣を引き付けて中央へカットイン。「あまり考えず、『打ってしまえ』と思っていた」という一撃が鳥栖ゴールに突き刺さった。
さらに5分後、「マークがついていなかったので、チャンスだった。そこに洋平(キッカーの大竹)から絶妙なボールが来た」という島村の渾身のヘッドで、3-1にリードを広げると、76分、理想的なパスとランを組み合わせたコンビネーションから、菊地俊のシュートのこぼれ球を再び島村が押し込んだ。
その後、豊田に1点を返され、「次の1点が鳥栖に入ったら、どうなるか分からない」という緊張感が張り詰めるなか、長い5分間のアディショナルタイムを経て、湘南の勝利を告げる笛が鳴り響く。
GK林が負傷離脱した影響があったとはいえ、堅守が自慢の鳥栖から4ゴールを奪ったことは高く評価できる。しかも4得点は10年、13年のJ1挑戦時には一度もなかった。今季ホーム初勝利。BMWスタジアムでのJ1勝利は、13年24節の仙台戦(8月31日/3-2)以来である。