【湘南】ハリルホジッチも注目するU-22代表主将・遠藤航の「シャドー起用」について考える

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年04月19日

坪井が途中出場で湘南デビュー。それは総攻撃の合図になった。

試合終盤は攻撃的MFとしてプレーした遠藤。しかしゴールを奪えず、「あとは決めるところだけだが…」とフィニッシュの精度を課題に挙げた。(C)田中研治

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この日湘南デビューを果たした坪井(右)をはじめ、島村、キム・ジョンピルらDFの充実ぶりが、遠藤の起用法にどのような影響を与えるのか注目だ。(C)田中研治

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 76分、坪井慶介が静かに湘南でのリーグ戦デビューを果たした。
 
 ピッチに立つ直前、今季浦和から加入した背番号20は改めて曺貴栽監督に右ストッパーの位置に入ることを確認。高山薫と交代してタッチラインをまたぐと、逆サイドまで全速力で向かって行った。
 
 坪井の投入は、総攻撃を開始する合図でもあった。
 
 それまで右ストッパーだった遠藤航が3-4-2-1のシャドー(攻撃的MF)にポジションを移す。CFブルーノ・セザル、シャドーに遠藤、菊地俊介、ボランチに可児壮隆、永木亮太という前掛かりな布陣で、1点をもぎ取りに行ったのだ。
 
 遠藤のシャドー起用は、湘南が模索する試合終盤の攻撃オプションのひとつである。身体能力の高い遠藤を前線に置き、この日のG大阪戦で言えば、B・セザルともうひとつ攻撃の起点を作る狙いがあった。
 
 主将を務めるU-22代表ではボランチに入る遠藤は、「『今日は前もやるぞ』と監督から言われていた。ボールを収めること、競り勝つこと、一つひとつのプレーをしっかりこなすことを意識していた」と役割を把握。FC東京戦の終盤にも「シャドー遠藤」をしていただけに、この日は一段と落ち着き払い、臆さずに敵陣へ向かって行った。

 最後の約10分間、あと少しで決定的なシュートを放てそうな惜しいシーンはあった。彼とG大阪・今野泰幸の鋼のフィジカルがぶつかり合うマッチアップは見応えがあり、湘南の22歳はその対決を楽しむように互角に渡り合っていた。狙いどおりにボールをキープし、チームが攻撃に費やす時間を作った。
 
「アイツはとても賢い選手。どこでもマルチにこなせるポリバレントな能力が持ち味でもある。その能力を活かすことが、日本代表でプレーすることにもつながってくると思う。今日もギリギリまで判断を粘って切り返してパスを選択したり、シュートまであと少しという惜しいシーンもあった」
 
 曺監督は遠藤のシャドー起用の狙いについてそのように説明し、期待を寄せていた。
 
 しかし、FC東京戦も、G大阪戦も、そのスクランブル的な布陣にしてから、決定機さえ作れなかった。もちろん、どちらの試合もリードする相手が試合終盤に徹底して守備を固めてきただけあって、遠藤の起用法うんぬんに関係なく、ゴールをこじ開けるのが難しい状況だったのは事実だ。

 だからこそ、なにかしらの打開策を講じなければならず、「シャドー遠藤」は奥の手だったわけだ。だが相手が嫌がるような巧妙な策になっていたとは言い難かった。
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