• トップ
  • ニュース一覧
  • 【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|ナニワの天才が語る最重要エリアの魅力。手本にしている選手は…

【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|ナニワの天才が語る最重要エリアの魅力。手本にしている選手は…

カテゴリ:Jリーグ

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年03月28日

「技術面での絶対的な自信を彼に感じた」

バイタルエリアで重要なことは「ミスをしないこと」だと語る柿谷。お手本している選手に香川の名を挙げた。写真:田中研治

画像を見る

 バイタルエリアの使い方の認識も、正直10年前と今では全然違います。今はサイドから突破する能力に長けた選手が日本人にもかなり多くなった。名前を挙げるなら三笘(薫)くんであったり、うちのチームで言ったら相馬(勇紀)くんとか。前にも突破できて、中央にも仕掛けられる日本を代表するようなサイドアタッカーがいますよね。

 昔はボランチやセンターバック、サイドバックの選手が、よりバイタルエリアに鋭い縦パスを入れられるかどうかが重要視されていました。もちろんいまも効果的なプレーですが、どちらかというといまの戦術はサイドから仕掛けさせることが多い気がします。時代によってバイタルエリアの使い方も変わってきました。

 バイタルエリアでのプレーにおいて、僕の中での一番のお手本としていて、「すげーな」と思ったのが(香川)真司くんです。前後左右すべてから囲まれる状況になるのがバイタルエリア。彼のそこでのボールの受け方、余裕を持ったプレー、抜け出し方っていうのは、ちょっと日本人の中では飛び抜けていたかなと思います。
 

長年在籍したC大阪を離れ、今季名古屋へと渡った柿谷。自身4つ目のクラブで新たな挑戦へと踏み出している。写真:徳原隆元

画像を見る

 人それぞれ、いろんな才能があるなかで、やっぱり一番大事なことはどんな局面でもミスをしないことですし、敵味方が密集するバイタルエリアで相手が嫌がるプレーを正確にできるという面でも、真司くんは本当に最高峰の選手。だからこそ海外でも通用しているんだと思いますし、技術面での絶対的な自信も彼にはすごく感じました。

 ですから相手がしっかり守備ブロックを固めているときは、先ほど名前を挙げたような選手たちの能力がかなり重要になってきます。

 バイタルエリアでボールを受けた選手が何をできるかによってチームの勝敗が左右されるし、リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタの名前を挙げると、みんなも「なるほど」って思うと思う。あのような選手がバイタルエリアでボールを触るだけで、まだゴールも決まっていないのに、「お、ゴールが入りそう」ってワクワクしますよね。

 それは本当に(香川)真司くんもそうだし、川崎の家長(昭博)選手だったり、バイタルエリアで落ち着いて、冷静に自分がしたいプレーができる選手は本当にすごいなと思います。

※後編に続く(後編は3月29日に公開予定です)

取材・構成●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
【関連記事】
【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|日本屈指のテクニシャンが明かす“仕事ができる選手”の共通点とは?
【バイタルエリアの仕事人】vol.1 遠藤保仁|日本を代表する司令塔は攻守の重要局面で何を見ているのか?
【バイタルエリアの仕事人】vol.2 市川大祐|サイドのスペシャリストから見た最重要エリアの活かし方、防ぎ方とは?
柿谷曜一朗が挙げる天才たち「イニエスタと小野さんは別格として、1位は…」
【THIS IS MY CLUB】“在籍24年目”の柿谷曜一朗が語る「セレッソへの正直な想い」と「理想と現実の葛藤」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ